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生理活性脂質リゾホスファチジン酸によるがん細胞の増殖・浸潤制御とその意義

研究課題

研究課題/領域番号 17014026
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

青木 淳賢  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教授 (20250219)

研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2005年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
キーワードリゾホスファチジン酸 / LPA / オートタキシン / ATX / LPA受容体 / 血管形成
研究概要

生理活性脂質リゾホスファチジン酸(LPA)によるがん細胞の増殖・浸潤の制御とその意義を明らかにするために、今年度はLPA産生酵素オートタキシンのノックアウトマウスの作製とその解析を行った。オートタキシンノックアウトマウスマウスは予想に反し胎生致死であった。すべてのホモ個体は胎生10.5日頃までに死亡した。ホモの胎児を観察すると、血管の形成に異常があることが分かった。8.5日のホモ個体では、初期の血管が形成されていた。しかし、9.5日の時点で血管の成熟がまったく観察されなかった。以上のことから、LPA産生酵素オートタキシンには血管を安定化あるいは血管の維持に関与する可能性が初めて示唆された。これまで3種類のLPA受容体のノックアウトマウスが報告されているが、オートタキシンノックアウトマウスの表現型はどのノックアウトマウスの表現型よりも重篤である。今回の結果は、LPA受容体の重複性あるいは、未知のLPA受容体の存在を示しているものと考えられる。オートタキシンは悪性がんに高発現していることがこれまで知られている。オートタキシンはLPAを産生することにより細胞増殖、細胞運動性の亢進を通じがんの進展に関与しているものと考えたれてきたが、今回の結果から、オートタキシンはがん組織の周辺の血管を安定化することによりがんの進展を促進している可能性がある。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] Biochemical and Molecular Characterization of a Novel Choline-specific Glycerophosphodiester Phosphodiesterase Belonging to the Nucleotide Pyrophosphatase/Phosphodiesterase (NPP) family2005

    • 著者名/発表者名
      H.Sakagami et al.
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem. 280

      ページ: 23084-23093

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Neuronal Expression and Neuritogenic Action of Group X Secreted Phospholipase A_22005

    • 著者名/発表者名
      S.Masuda et al.
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem. 280

      ページ: 23203-23214

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Group VIB Ca2+-independent phospholipase A2 (iPLA_2) promotes cellular membrane hydrolysis and prostaglandin production in a manner distinct from other intracellular phospholipase A_2s2005

    • 著者名/発表者名
      M.Murakami et al.
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem. 280

      ページ: 14028-14041

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] LPA_3-mediated lysophosphatidic acid signalling in implantation and embryo spacing2005

    • 著者名/発表者名
      X.Ye et al.
    • 雑誌名

      Nature 435

      ページ: 104-108

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Induction of autotaxin by the Epstein-Barr virus promotes the growth and survival of Hodgkin's lymphoma cells2005

    • 著者名/発表者名
      K.R.Baumforth et al.
    • 雑誌名

      Blood 106

      ページ: 2138-2146

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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