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ASC依存性アポトーシスの分子機構とPYNODの抑制効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17014035
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関金沢大学

研究代表者

須田 貴司  金沢大学, がん研究所, 教授 (70250090)

研究分担者 今村 龍  金沢大学, がん研究所, 助手 (10311680)
王 冶陶  金沢大学, がん研究所, 研究員 (50377404)
研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2005年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
キーワードアポトーシス / ASC / PYNOD / CARD12 / Bid / カスパーゼ
研究概要

ASCはCARD12等と結合してアポトーシス等を誘導する細胞質蛋白質で、その遺伝子は様々ながん組織で発現が抑制されている。しかし、ASCのアポトーシス誘導機構は明確になっていない。我々は、CARD12とNod2の融合蛋白(C12N2)を発現させ、MDP(Nod2のリガンド)でASC依存性アポトーシスを誘導する実験系を開発した。本研究では、この実験系を用いASC依存性アポトーシスの分子機構を検討した。さらに、我々が最近発見した新規ASC阻害蛋白PYNODについて、がん細胞における発現とASC誘導アポトーシスに対する効果を検討した。結果は以下の通りである。1)種々のがん細胞にC12N2とASCを発現させ、MDPで刺激したところ、調べた全ての細胞株でアポトーシスが誘導された。2)種々のドミナントネガティブ(DN)変異体やsiRNA、カスパーゼ阻害剤などを用いた検討から、ASCはFADD非依存性にカスパーゼ8を介してアポトーシスを誘導し、さらにタイプ2細胞においてはカスパーゼ8で切断されるBid依存性に、ミトコンドリア経路のアポトーシスを誘導することが判明した。3)ASCとカスパーゼ8は細胞内でスペックと呼ばれる凝集塊に共局在した。一方、FADD, Bax, Nod2などとの共局在は認められなかった。4)組替ヒトPYNOD蛋白を特異的に検出する単クローン抗体の樹立に成功した。5)この抗体を用い、PYNOD mRNAの発現が確認された10種類のヒトがん細胞株についてPYNOD蛋白の検出を試みたが、検出できなかった。内在性PYNODの検出にはより高親和性の抗体が必要と思われる。6)PYNODを細胞に一過性に発現させるとASC依存性アポトーシスを阻害した。以上、ASCは種々のがん細胞にカスパーゼ8依存性のアポトーシスを誘導し、PYNODはこのアポトーシスを抑制しうることが判明した。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] PYPAF3, a PYRIN-containing APAF-1-like protein, is a feedback regulator of caspase-1-dependent interleukin-1β secretion2005

    • 著者名/発表者名
      Kinoshita, T.
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem. 280

      ページ: 21720-21725

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] ASC-mediated NF-κB activation leading to interleukin-8 production requires caspase-8 and is inhibited by CLARP2005

    • 著者名/発表者名
      Hasegawa, M.
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem. 280

      ページ: 15122-15130

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Apaf-1様タンパク質:炎症と細胞死のシグナルの新しい接点2005

    • 著者名/発表者名
      須田貴司
    • 雑誌名

      細胞工学 24巻9号

      ページ: 929-933

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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