研究課題/領域番号 |
17014038
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
三浦 直行 浜松医科大学, 医学部, 教授 (40165965)
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研究分担者 |
大野 浩司 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (90263277)
井上 浩一 浜松医科大学, 医学部, 助手 (80345818)
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研究期間 (年度) |
2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | Foxc2 / 乳癌 / 転移 / 上皮間葉変換 / カドヘリン / TGFb |
研究概要 |
中胚葉発生制御遺伝子Twistが上皮-間葉転換を介して乳癌細胞の転移能を増加させる報告を見て、我々が研究してきたFoxc2遺伝子についても同様な機能があるのではないかと考えた。Foxc2遺伝子は、多くの中胚葉由来組織の発生を制御していることが以前の我々のノックアウトマウスを用いた研究からわかっていた。例えば、体節は最初上皮様構造をとっているが、その後硬節を経て中胚葉細胞に転換し骨格系の前駆細胞になる。 まず、マウス乳癌EpRas細胞にFoxc2発現ベクターを遺伝子導入し高発現永久株を樹立した。親株のEpRas細胞やFoxc2高発現株細胞をマウス乳腺皮下の脂肪組織に移植した。約6週後に、原発巣および肺転移の癌を検討した。原発巣の腫瘍サイズや数は親株と高発現株の間に差はなかった。しかし、肺への転移巣の数は親株を移植した場合10個であるのに対し、Foxc2高発現株では40個と4倍になっていた。また、転移巣の癌細胞はFoxc2高発現が持続していた。 そこで、Foxc2遺伝子による転移能亢進の分子メカニズムとして上皮-間葉転換がおこっている可能性を明らかにするために、上皮細胞MDCKにFoxc2発現ベクターを遺伝子導入し、永久株を得た。Foxc2高発現細胞における上皮マーカー、間葉マーカーの変化を検討した結果、Foxc2高発現細胞株では、上皮マーカーのE-cadherin, cateninが減少し、間葉マーカーであるVimentin, Fibronectin, N-cadherin, smooth muscle actinが増加していた。また、細胞の運動能を測定するためにBoydenチャンバー法にて細胞の移動を検討したところ、親株に比し、細胞移動能が亢進していた。
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