研究課題/領域番号 |
17015037
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
秋葉 澄伯 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50145554)
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研究分担者 |
栄鶴 義人 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00041351)
杉原 一正 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00117516)
吉永 光裕 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 准教授 (00221672)
北島 信一 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 准教授 (30347116)
郡山 千早 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (30274814)
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研究協力者 |
ANDRES Castillo Kagoshima University, Dental Sciences
KHAN Noureen Kagoshima University, Dental Sciences
SHUYAMA Karem Kagoshima University, Dental Sciences
AGUAYO Francisco Kagoshima University, Dental Sciences
ANWAR Muhamad Kagoshima University, Dental Sciences
TOMMASINO Massimo International Agency for Research on Cancer, France
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研究期間 (年度) |
2005 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
52,200千円 (直接経費: 52,200千円)
2009年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
2008年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
2007年度: 10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
2006年度: 10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
2005年度: 10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
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キーワード | 疫学 / 癌 / ウイルス / 環境要因 / 遺伝的背景 / がん |
研究概要 |
近年、食道や肺など、子宮頸部以外の臓器のがんにおいてもHPVゲノムの検出が報告されており、これらのがんにおけるHPVの役割が注目されている。本研究では、HPVを中心としたウイルス関連がん・非関連がんの疫学的、臨床病理学的、ウイルス学的、分子生物学的な比較・検討を行って、放射線を含むさまざまな環境要因、生活習慣、ウイルス、遺伝子的背景の相互作用が発癌に与える影響に関する知見を得ようとするものである。 食道がん、肺がん、乳がんにおけるHPVの検出率には地域や組織型による頻度の差があったものの、いずれの臓器においても10-30%前後の症例でHPVゲノムが検出され、そのほとんどが高リスク型のHPV16であった。また、ほとんどのHPV16陽性症例においてHPVゲノムが宿主DNAに組み込まれていることが確認されたが、ウイルスのコピー数は極めて少なく、細胞あたり0.1前後であった。これらの結果から、食道、肺、乳腺の発がん過程におけるHPVの役割は子宮頚がんとは異なる可能性がある。 一方我々は、gefitinib治療への反応が良い肺腺がん症例においてHPV陽性率が非常に高いことや、自然放射線の高い地域では高リスク型HPVの検出率や細胞あたりのHPVコピー数が高いという結果も得ており、宿主要因や他の環境要因との相互作用の解明が今後の課題である。
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