研究課題/領域番号 |
17016020
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
北村 俊雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20282527)
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研究期間 (年度) |
2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
2005年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
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キーワード | STAT / 阻害剤 / IL-6 / JAK / 低分子化合物 |
研究概要 |
FLT3阻害剤のスクリーニングに関しては、我々のスクリーニング系を利用して良い阻害剤を同定した製薬企業がアメリカにおいてPhase Iスタディを終え、Phase IIを申請中である。 STAT3阻害剤のスクリーニング法については特許を申請した。当該特許に興味を示した日本の製薬企業と共同研究でSTAT3阻害剤をスクリーニングする予定である。一方、本スクリーニング系で行ったパイロットスクリーニングから約10種類のIL-6シグナル阻害剤が得られた。このうち、IL-6によるSTAT3のリン酸化および活性化を阻害する化合物が3種類同定された。このうち最も活性の強い#2化合物は、STAT3活性化を阻害することにより、IL-6依存性多発性骨髄腫細胞株のin vitroでのIL-6依存性増殖を完全に抑制した。#2化合物はIL-6によるJAK1およびJAK2の活性化を阻害したが、G-CSFやEGFなど他のサイトカインによるこれらのキナーゼ活性化は阻害しなかった。また、#2化合物はv-SrcによるSTAT3活性化も阻害しなかった。これらの実験結果は我々が同定した#2化合物がJAK阻害剤ではなく、IL-6シグナルの阻害剤であることを示唆している。構造的にも、この化合物は典型的なキナーゼ阻害剤の構造をしていない。現在、#2化合物の作用起点を解析すると同時にIL-6依存性多発性骨髄腫細胞株のマウス担癌モデルを作成し、#2化合物のin vivo治療効果を検証する準備をしている。
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