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レンチウイルスベクターによる新規癌転移遺伝子の網羅的探索とその抑制法の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 17016040
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関京都大学

研究代表者

小柳 義夫  京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80215417)

研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2005年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
キーワード乳がん細胞 / レンチウイルスベクター / がん転移 / HIV / CXCR4 / CD63
研究概要

cDNA発現レンチウイルスベクターを用いた実験系より、ケモカイン分子であるSDF-1のレセプター分子(CXCR4)の細胞膜上の発現を抑制する遺伝子(CD63dN)を得ることができた。このCXCR4は乳がん細胞の血行性肺転移の過程において重要な役割を果たしていることが、がん細胞転移評価実験により明らかとなっているので、レンチウイルスベクターを用いてCD63dNを乳がん細胞(MDA-MB-231)に導入し、その転移能を抑制することを目的とした実験を行った。がん転移評価実験系として、重度免疫不全マウスであるNOGマウスに上記の細胞を尾静脈から移植し、その転移能の変化をFACSおよびHE染色により解析した。また、SDF-1/CXCR4シグナルによるがん細胞のactin重合促進作用についても、Phalloidin染色により解析した。その結果、細胞移植後30日以内にNOGマウスから肺を摘出し、ヒト細胞を分画・回収したところ、CD63dN導入細胞を移植したものにおいては、CXCR4の発現が持続的に抑制されていることが確認された。また、肺組織のHE染色解析から、CD63dN導入細胞を移植したNOGマウスでは、導入していない細胞を移植したものに比して、肺への転移が顕著に抑制されていた。さらに、Phalloidin染色により、CD63dN導入細胞では、actin重合が有意に抑制されることが確認された。現在までのところ、MDA-MB-231細胞以外のがん細胞においても、CD63dN導入によりその転移能が抑制されるという結果が得られている。CD63dN導入によるin vitroにおける細胞毒性は確認されていないことからも、この方法ががんの遺伝子治療において有用な方法の一つとなり得ると考える。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] Potent Anti-R5-human immunodeficiency virus type leffects of a CCR5 antagonist, AK602/0N04128/GW873140, in a novel human peripheral blood mononuclear cell nonobese diabetic-SCID, interleukin 2 receptor γ-chain-knocked-out AIDS mouse model.2005

    • 著者名/発表者名
      Nakata H, et al.
    • 雑誌名

      Journal of Virology 79

      ページ: 2087-2096

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Death ligand-mediated apoptosis in HIV infection.2005

    • 著者名/発表者名
      Miura Y, et al.
    • 雑誌名

      Reviews in Medical Virology 15

      ページ: 169-178

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Reproduction of menstrual changes in transplanted human endometrial tissue.2005

    • 著者名/発表者名
      Matsuura-Sawada R, et al.
    • 雑誌名

      Human Reproduction 20

      ページ: 1477-1484

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Phylogenetic heterogeneity of new HTLV type 1 isolates from southern India in subgroup A.2005

    • 著者名/発表者名
      Ohkura S, et al.
    • 雑誌名

      AIDS Research Human Retroviruses 4

      ページ: 325-330

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Solution RNA structures of the HIV-1 dimerization initiation site in the kissing-loop and extended-duplex dimmers.2005

    • 著者名/発表者名
      Baba S, et al.
    • 雑誌名

      Journal of Biochemistry 138

      ページ: 583-592

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Ku80 autoantigen as a cellular coreceptor for human parvovirus B19 infection.2005

    • 著者名/発表者名
      Munakata Y, et al.
    • 雑誌名

      Blood 106

      ページ: 3449-3456

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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