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RNAiを用いた新しいがん治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17016047
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪大学

研究代表者

蓮輪 英毅  大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (50343249)

研究分担者 伊川 正人  大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (20304066)
研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2005年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
キーワードRNAi / がん / レンチウイルス
研究概要

マイクロインジェクション法によりトランスジェニックマウスを作製することで有効性を確認できたEGFPに対するRNAiベクターについて、レンチウイルスベクターに導入し培養細胞を用いて検討した。その結果、siRNAの発現とRNAi効果を確認することができ、その有用性が確認できた。ただし、レンチウイルスを用いた場合、染色体に組み込まれることでベクターの安定化ができる反面、siRNAの発現量は一過性に導入した場合にくらべ1/10以下であることがわかり、少量で効果の高いsiRNAを導入することが絶対必要条件であることがわかった。
一方で、siRNAによるオフターゲット効果やPKRの活性化による非特異的な反応が起こることが示唆されている。このことは、RNAiで遺伝子治療を考えた時に最も注意しなければいけない点である。siRNAの発現に一般に用いられているpolIIIプロモーターは全身性にsiRNAの発現を誘導することから、組織特異的な発現を誘導できるpolIIプロモーターを用いることで非特異的な反応を抑えたベクターの開発を試みた。その結果、これまでpolIII系でsiRNAの発現が可能であったものの1部が発現できなかったりしたことから、さらに改良を加えることでpolIIによる発現系を確立させる必要がある。ただ、polII系が使えるということが明らかとなった点は非常に大きな知見であり、新しいツール開発への1歩を踏み出せたと考えている。
マウス個体を用いた研究としては、レンチウイルスを用いて作製したRNAiトランスジェニックにおけるRNAi効果について胎盤組織を用い検討したが、顕著なRNAi効果は観察されなかった。原因としては上述のようにsiRNAの十分な発現量が得られなかったことが考えられ、この結果からもレンチウイルスを用いたRNAiベクター系に関しては今後さらなる検討を要する部分である。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 図書 (1件)

  • [図書] RNA工学の最前線2005

    • 著者名/発表者名
      蓮輪英毅
    • 総ページ数
      10
    • 出版者
      シーエムシー出版
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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