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Notchリガンドを用いた新規癌免疫療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17016052
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関徳島大学

研究代表者

安友 康二  徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30333511)

研究分担者 九十九 伸一  徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (10346596)
研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2005年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
キーワードNotch / CD8 / 癌 / 細胞療法
研究概要

[目的]Tリンパ球活性化は、様々な分子群あるいは細胞間の相互作用によって精巧に制御されている。この分子間の相互作用の全貌を解明し、それを基盤としてTリンパ球の活性化を人為的に制御することが出来れば癌に対する免疫療法も可能になると期待される。我々はこれまで、Tリンパ球に発現するNotch分子の役割について研究を行い、NotchリガンドであるDelta1による刺激でグランザイムBを発現するCD8陽性Tリンパ球(CTL)の産生が増加し抗腫瘍効果が増強することを見いだした。さらにもう一つのNotchリガンドであるJagged1によるTリンパ球の刺激では、Tリンパ球の活性化が阻害されることを見出した。これらの知見を基盤として、本申請では樹状細胞(DC)にDelta1を発現させることによる癌免疫療法の可能性と、Jagged1を阻害しTリンパ球活性化を増強させることによって癌細胞を排除できる可能性の両者について研究することを目的とする。
[結果](1)Delta1を過剰発現させたDCを担癌マウスに投与すると、マウスの腫瘍径が著明に縮小することを明らかにした。(2)CD8陽性Tリンパ球を抗原刺激すると、Notch1とNotch2の発現がmRNAレベルで上昇することを確認した。さらに、Notch2遺伝子破壊マウスでは、CTL誘導のが著明に減弱していた。(3)Jagged1発現腫瘍細胞(B16)をB6マウスに移植すると、コントロール細胞と比較して、著明に腫瘍が増殖することが明らかになった。
[考察]今年度の結果から、Delta1とNotch2の相互作用によってCTL分化誘導が促進することが明らかになり、その相互作用は個体内でも働きうることが解明された。今後は、Notch2シグナルがどのような分子基盤でCTLを誘導するのかについて明らかにし、本結果を癌免疫療法の開発へと結びつけていきたい。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Resistance to GITR signaling in antigen specific CD4 CD25 regulatory T cells during Plasmodium yoelii infection2005

    • 著者名/発表者名
      Hisaeda H
    • 雑誌名

      Eur J Immunol 35

      ページ: 3516-3516

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Regulation of acquired immune system by notch signaling2005

    • 著者名/発表者名
      Minato Y
    • 雑誌名

      Int J Hematol 82

      ページ: 302-302

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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