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ショウジョンバエの視覚中枢形成システム

研究課題

研究課題/領域番号 17017009
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

多羽田 哲也  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (10183865)

研究分担者 佐藤 純  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (30345235)
ヨシダ 章子  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (70372430)
研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2005年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
キーワードショウジョウバエ / 視覚中枢 / ラミナ / single-minded / ヘッジホッグ
研究概要

ショウジョウバエの視神経(R1-6)はラミナ神経とシナプス結合を形成する。発生期のラミナでは、視神経軸索を運ばれてくるヘッジホッグによりラミナ神経の分化が誘導されることが知られている。すなわちシナプス結合を作るターゲットの分化を視神経の投射が誘導することになり、retinotopic mapの形成を容易にするメカニズムと考えられている。ラミナにおいてヘッジホッグが誘導する遺伝子の探索の過程でSingle minded(Sim)を同定した。SimはPASドメインを持つHLH型転写因子で、ショウジョウバエでもマウスでもmidlineに発現し、ショウジョウバエのmidline形成に必須の遺伝子として知られている。ショウジョウバエのsim変異ではラミナは分化するにもかかわらず、視神経とラミナ神経が交互に配置することなく、両者はそれぞれ乖離する表現型を示す。視神経の投射を詳しく観察すると、新たに投射する軸索は直前に投射した軸索に沿ってラミナに到達し、ラミナ神経の分化を誘導する。誘導されたラミナ神経はその両者の軸索の間に割り込むことで視神経軸索とラミナ神経が交互に配置する構造ができあがる。sim変異ではラミナ神経が軸索間に割り込むことができないと考えられる。逆にSimを生理的な条件よりも高いレベルで発現させると、ラミナ神経は野生型に比べてより早く視神経間に割り込む表現型を示すようになる。Simにより発現が制御されるターゲットがラミナ神経細胞と視神経軸索との相互作用を制御するものと思われる。本研究は神経回路形成におけるシナプス後細胞の新たな役割の解明に道を開くものである。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] DWnt4 regulates the dorsoventral specificity of retinal projections in the Drosophila visual system.2006

    • 著者名/発表者名
      Sato, M., Umetsu, D., Murakami, S., Yasugi, T., Tabata, T.
    • 雑誌名

      Nature Neuroscience 9・1

      ページ: 67-75

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] T.Highly ordered assembly of retinal axons and their synaptic partners is regulated by Hedgehog/Single-minded in Drosophila visual system.2006

    • 著者名/発表者名
      Umetsu, D., Murakami, S., Sato, M., Tabata, T.
    • 雑誌名

      Development 133・5

      ページ: 791-800

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] DPP signaling controls development of the lamina glia required for retinal axon targeting in the visual system of Drosophila.2005

    • 著者名/発表者名
      Yoshida, S., Soustelle, L., Giangrande, A., Umetsu, D., Murakami, S., Yasugi, T., Awasaki, T., Ito, K., Sato, M., Tabata, T.
    • 雑誌名

      Development 132・20

      ページ: 4587-4598

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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