研究課題/領域番号 |
17019054
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
副島 英伸 佐賀大学, 医学部, 助手 (30304885)
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研究分担者 |
三ツ矢 幸造 東北大学, 先進医工学研究機構, 助手 (30375191)
押村 光雄 鳥取大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20111619)
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研究期間 (年度) |
2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ゲノム刷り込み / 刷り込みドメイン / siRNAライブラリー / non-coding RNA / ヒストンメチル化 |
研究概要 |
ゲノム刷り込みはエピジェネティクスの代表的現象で、一対の対立遺伝子において一方の親由来の遺伝子のみが発現する。複数の刷り込み遺伝子がドメインを作り、ドメイン内の刷り込み調節領域(ICR)に付けられた刷り込みマークに基づき遺伝子発現が決定されている。しかし、その遺伝子発現調節機構はほとんど未解明のままである。本研究では、ヒト疾患に関連する11p15.5のKIP2/LIT1刷り込みドメインに着目し、刷り込み遺伝子の発現制御機構の解明を目的とする。 1.刷り込み調節分子の同定:KIP2/LIT1ドメインの刷り込み破綻を単純な表現型(GFPの蛍光や薬剤耐性)で判定できる細胞を作製し、この細胞にsiRNAライブラリーを感染させ、表現型の変化で刷り込み破綻細胞を選別する。選別した刷り込み破綻細胞からsiRNAベクターを回収後、塩基配列を決定し、ゲノムデータベースを検索して刷り込み破綻を引きおこした候補遺伝子を同定する。また、non-coding RNAであるLIT1遺伝子の転写物を様々な長さで発現するような細胞を作製し、刷り込み破綻の有無を解析して、刷り込み調節分子としての可能性を検証する。上記目的のために、細胞系構築に必要なベクター合計5種類を作製した。現在、これらのベクターを細胞に導入している。 2.新規刷り込みマークの同定:F1マウス由来線維芽細胞を用いたクロマチン免疫沈降法(ChIP法)によりICRのヒストンH3K9、H3K27、H4K20のモノ、ジ、トリメチル化について解析した。その結果、H3K20のモノメチル化のみが父アレルに優位に存在することが判明した。ヒストンH3のメチル化は遺伝子抑制のマークであり、父アレル上ではLit1を除く他の刷り込み遺伝子は抑制されていることから、H3K20モノメチル化がドメイン内の刷り込み遺伝子の発現を抑制するマークである可能性が示唆された。
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