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日本における「ゲノム」概念の社会的広がりに関する科学技術社会論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17019062
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関工学院大学

研究代表者

林 真理  工学院大学, 工学部, 助教授 (70293082)

研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードゲノム / 科学コミュニケーション / パブリック・アクセプタンス
研究概要

本研究は、理論的部分と実証的部分に分かれている。まず理論的な部分に関しては、ゲノム研究を具体的な題材としてとりながら、科学コミュニケーションのあり方について理論的な検討を進め、科学コミュニケーションの2つのモデルという考え方を吟味し提示した。それは、(A)layperson model(その特徴は、「専門家が説明し非専門家が学習する」「社会は素人(知識を欠く人々)の集まり」「専門家が主体」「非専門家は専門家の提供する情報をそのまま正しく受け取る」「非専門家の不安を解消する」というもの)と(B)citizenship model(「専門家と非専門家による相互的な説明と学習」「社会は多様な知識と価値観をもった人々の集まり」「非専門家が主体」「専門家の与える情報を非専門家が自らの価値観によって再編集」「非専門家の不安を追及する」)という対照的な2つのモデルであり、これは具体的なコミュニケーションを考えるさいの1つの準拠枠組みとして用いることができる。なお、このモデルの作成のためには、公共正論、scientific citizenship概念、社会的認識論、パブリック・アクセプタンスやマスコミュニケーションに関する実証的研究のサーベイが必要であり、それらを行うことでこういったモデル化の参考とした。他方で実証的な部分については、新聞報道に関する具体的な言説分析を行い、ゲノム研究に関する報道がどのような特徴をもっているかを調べた。またインターネットを活用して、遺伝子概念に関する非専門家による言説を調査することで、科学的概念の広がりに関して考えるためのデータを用意している。いずれの研究も継続中であり、分析を進めている。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ハヴァスパイ遺伝子研究のケース:人体実験問題の一例として2005

    • 著者名/発表者名
      林 真理
    • 雑誌名

      生物学史研究 74

      ページ: 113-115

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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