研究課題/領域番号 |
17021005
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
岡村 信行 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40361076)
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研究分担者 |
谷内 一彦 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50192787)
行場 次朗 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50142899)
船木 善仁 東北大学, サイクロトロンRIセンター, 助手 (50261491)
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研究期間 (年度) |
2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | PET / fMRI / 認知 / 注意 / 感情 |
研究概要 |
PETの特徴である高感度を生かした分子イメージング法と脳血流測定による脳機能イメージング法を用いて、ヒトにおける様々な認知機能の脳内処理メカニズムを解明することを目的に研究を実施した。脳内アセチルコリンエステラーゼを生体画像化するために[^<11>C]Donepezilの合成法を確立し、健常人および認知症患者を対象としたPET studyを行った。[^<11>C]Donepezilの脳内分布を定量解析した結果、その分布容積は線条体で最も高く、視床、小脳がこれに次ぎ、前頭葉・側頭葉・頭頂葉などの大脳皮質では中等度であった。健常高齢者に比べてアルツハイマー病患者では、大脳皮質、海馬領域を中心とした分布容積の顕著な低下がみられ、認知機能障害の重症度とよく相関することが確認された。この他、新しい心理学的課題を用いた脳賦活試験をH20-PET、fMRIを用いて実施した。異なるモダリティである視覚情報と聴覚刺激の同時処理メカニズムを解明する目的で、新たな二重課題を作成し、脳賦活試験を実施した。自動車運転シミュレーターを用いた脳賦活試験では、視床・中脳・後部帯状回の脳血流が運転パフォーマンスと関連することを明らかにした。また痒みと痛みの脳内処理メカニズムに関するfMRI研究を実施した結果、後部帯状回および島後部の活動が痒み刺激に選択的であるのに対し、視床の活動が痛み刺激に選択性が高いことを明らかにした。さらに美的感覚の脳内基盤を解明する目的で和音刺激を用いた脳賦活試験を実施したところ、島皮質、左中側頭回、前部帯状回が美的感覚の受容に深く関与することを明らかにした。
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