研究課題/領域番号 |
17021019
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
吉村 崇 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (40291413)
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研究期間 (年度) |
2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | ウズラ / ディファレンシャル解析 / レンチウイルス / 光周性 / 脱ヨウ素酵素 |
研究概要 |
生物の行動や生理機能の季節変化を制御するメカニズムは長年の謎であった。我々は最近ウズラを使って季節繁殖の制御に重要なキー遺伝子を同定することに成功しているが(Yoshimura et al.,2003)、渡りやさえずりなどの季節性を制御する脳内分子機構の全容の解明には至っていない。そこで本研究では、日長の変化によって視床下部において発現量の変化する遺伝子をディファレンシャル解析で明らかにすることを目的とした。その結果、日長によって発現量の変化する遺伝子を複数単離することに成功した。これらの遺伝子の機能を検討するためには脳内で部位及び時期特異的な発現の制御が不可欠である。しかし鳥類は遺伝子導入技術が発展途上のため、レンチウイルスを用いて機能解析を行う実験系の確立を試みた。その結果、lacZ遺伝子を導入したレンチウイルスをウズラの成体の脳に投与したところ、ウズラ脳において発現が確認され、レンチウイルスの系がウズラにも適用できることが明らかになった。既にディファレンシャル解析で明らかにした遺伝子のコンストラクトも作成しており、今後引き続き、機能解析を実施していく予定である。また、ウズラの視床下部において日長により発現が変化する3型脱ヨウ素酵素遺伝子が文鳥の歌の制御に関与するHVCという神経核で発現に差がみられることも明らかにしている。
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