研究課題/領域番号 |
17021031
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
椛 秀人 高知大学, 医学部, 教授 (50136371)
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研究分担者 |
奥谷 文乃 高知大学, 医学部, 助教授 (10194490)
村本 和世 高知大学, 医学部, 助手 (10301798)
谷口 睦男 高知大学, 医学部, 助手 (10304677)
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研究期間 (年度) |
2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2005年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | フェロモン記憶 / 副嗅球 / 長期増強 / シナプス伝達の忠実度 / 鋤鼻ニューロン / 匂い学習 / 主嗅球 / ノルアドレナリン |
研究概要 |
雌マウスに形成される交配雄フェロモンの記憶のシナプス機構、鋤鼻ニューロンと副嗅球ニューロンの共培養によるニューロンの成熟分化、シナプス形成、及び幼若ラットの匂い学習機構を解析し、以下の結果を得た。 1.フェロモン記憶の基礎過程としてのLTPの入力特異性と可逆性 スライス標本を用いて、副嗅球の僧帽細胞から顆粒細胞へのグルタミン酸作動性シナプス伝達に誘導される長期増強(LTP)に入力特異性と可逆性が認められた。 2.僧帽細胞から顆粒細胞へのシナプス伝達のalpha2受容体を介した抑制のメカニズム ノルアドレナリンは僧帽細胞のG_<i/o>を活性化して電位依存性Ca^<2+>チャネルを抑制するほか、Ca^<2+>流入後の放出過程をも抑制することが判明した。 3.alpha2受容体の活性化によるシナプス伝達のハイ・フィデリティの達成 alpha2受容体の活性化は副嗅球の僧帽細胞から顆粒細胞へのシナプス伝達のハイ・フィデリティを達成させた。これがLTP誘導促進の鍵となっているものと考えられる。 4.副嗅球ニューロンとの共培養による鋤鼻ニューロンの成熟と機能的シナプスの形成 副嗅球ニューロンとの共培養によって鋤鼻ニューロンが成熟分化し、3週間の共培養により両ニューロン間に機能的なシナプスが形成されることが判明した。 5.幼若ラットにおける匂いの嫌悪学習とLTPとの相関 匂いと電撃の対提示による匂いの嫌悪学習の成立には電撃による嗅球のbeta受容体の活性化が不可欠であった。スライス標本を用いて、嗅球の僧帽細胞から顆粒細胞へのグルタミン酸作動性シナプス伝達に誘導されるLTPもbeta受容体によって制御された。この知見は、このLTPが匂い学習の基礎過程であることを示唆している。
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