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脳の左右差の研究-神経回路解析と行動解析の統合

研究課題

研究課題/領域番号 17021032
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関九州大学

研究代表者

伊藤 功  九州大学, 大学院理学研究院, 助教授 (20183741)

研究分担者 渡辺 茂  慶應義塾大学, 文学部人間関係学系心理学専攻, 教授 (30051907)
研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード脳 / 右脳・左脳 / 脳の左右差 / 脳の非対称性 / 海馬 / 神経回路 / シナプス / NMDA受容体
研究概要

1)NR2Aノックアウトマウスを用いた解析
我々は、野生型マウスを用いた薬理学的・生化学的な解析により海馬神経回路の非対称性を明らかにした。そこで、これを異なる手法を用いてさらに確認することを目的として,NR2Aサブユニットのノックアウトマウスを用いた生理学的・解剖学的な解析をおこなった。その結果、海馬錐体細胞シナプスの非対称性を再確認するとともに,介在神経細胞シナプスには非対称性が存在しないことを明らかにし、これを報告した(J.Neuroscience,25(40),9213-9226,2005)。
2)ivマウス神経回路の生理学的解析
ivマウスはモーター蛋白(dynein)をコードする遺伝子に変異を持つため、体軸の形成機構が正常に働かない。このためホモ接合型のivマウスからは内臓逆位と正位のマウスが1対1の確率で生まれる。我々はivマウス海馬神経回路の特徴を解析した。その結果、内臓正位、逆位ともにivマウスでは、海馬神経回路の左右の非対称性が消失していることが明らかになった。
3)ivマウスを用いた行動解析
ivマウスでは、内臓正位、逆位ともに海馬神経回路の左右の非対称性が消失していた。したがって、ivマウスを用いて行動解析を行うためには、対照群としては別系統のマウス、例えばC57BL6マウスを用いなければならない。そのためには、ivマウスの遺伝的なバックグラウンドをC57BL6に合わせる必要がある。現在、スピードコンジェニック法を用いて急ぎこの動物を作成中である。また、手持ちのivマウスを用いて行った予備的な行動実験において,ivマウスでは物体認知障害が示唆されたが、運動量に差は見られなかった。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Target-cell-specific left-right asymmetry of NMDA receptor content in Schaffer collateral synapses in ε1/NR2A knock-out mice2005

    • 著者名/発表者名
      Yue Wu 他8名
    • 雑誌名

      The Journal of Neuroscience 25・40

      ページ: 9213-9226

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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