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Saliency mapとしての頭頂間溝外側壁領域(LIP)の機能的役割

研究課題

研究課題/領域番号 17021044
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関生理学研究所

研究代表者

小川 正  生理学研究所, 生体情報研究系, 助手 (50311197)

研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード注意 / LIP / 認知
研究概要

視覚探索ではボトムアップ型とトップダウン型の注意過程が重要な働きをしている。前者は周囲刺激と異なる特徴をもつ刺激をポップアウトさせることを、後者は知識や意図に基づいて特定の空間位置や刺激特徴に対して選択的に注意を向けることを可能にする。本研究では、刺激の特徴次元に依存しないで2つの注意効果を複合的に表現すると考えられている2次元脳内地図(saliency map)の可能性を、サルの頭頂間溝外側壁領域(LIP野)とその近傍領域(7a野)からニューロン活動を解析することによって検証した。実験ではボトムアップ型とトップダウン型の注意によるニューロン活動への影響を切り分けることが可能な多次元視覚探索課題をサルに行わせた。各試行では6個の刺激配列が呈示され、その中には色次元でポップアウトする刺激と形次元でポップアウトする刺激が1つずつ含まれる。形次元探索条件のときは形次元でポップアウトする刺激を、色次元探索条件のときは色次元でポップアウトする刺激を選択してサッカードを行うと成功試行となる。また、ニューロン活動における視覚性と運動性成分を切り分けるため記憶誘導性サッカード課題もサルに行わせた。予備的な結果ではあるが、頭頂間溝外側部には特徴次元に依存してボトムアップ性とトップダウン性の影響を受けるニューロン群が存在することがわかった。したがって、頭頂間溝外側部ニューロンが従来の注意モデルで提案されているような特徴次元に依存しないsaliency mapを表現している可能性に関しては注意深く検討する必要がある。また、本研究で見出された頭頂間溝外側部におけるニューロン活動の性質から、視覚選択における頭頂間溝外側部の処理過程がV4野と前頭眼野の中間段階に位置することが推察される。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Neuronal dynamics of bottom-up and top-down processes in area V4 of macaque monkeys performing a visual search.2006

    • 著者名/発表者名
      T.Ogawa, H.Komatsu
    • 雑誌名

      Experimental Brain Research (印刷中)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] A neural pooling hypothesis for target selection in visual search.2006

    • 著者名/発表者名
      T.Ogawa, H.Komatsu
    • 雑誌名

      International Congress Series (印刷中)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 視覚認知における脳のダイナミクス,ニューロインフォマティクス-視覚系を中心に-(臼井支郎(編))2006

    • 著者名/発表者名
      小川 正, 小松 英彦
    • 出版者
      オーム社(印刷中)
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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