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行動セット成立における前頭・後方連合領域回路動態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17022016
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

坂井 克之  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70376416)

研究分担者 當間 圭一郎  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (30360845)
研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2005年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
キーワード前頭前野 / 認知制御 / 脳機能画像 / 脳領域間機能連関
研究概要

研究代表者は前頭葉における行動セット表象機構について、機能的MRIを用いて検討してきた。課題指示から課題実行までの遅延期間における前頭極部と後方前頭前野の活動相関を解析し、この相関がこれから行おうとしている課題のルールに依存して変化することを明らかにした。しかしこの行動ルール特異的な領域間機能連関が実際に行動に影響を与えているのか、またこの行動ルールの表象がどのようなメカニズムを通して実際の行動に適用されるのかは明らかではない。この点を明らかにするために、平成17年度当該領域の研究費に基づいてさらなる機能的MRI研究を行った。
正常人被験者を対象として単語の音韻、意味分析課題を用いた。機能的MRIによる脳活動計測の結果、遅延期間中の前頭極部と後方前頭領域の活動の相関がこれから音韻分析あるいは意味分析を行おうとしているかによって変化することがわかった。さらに前頭極部の遅延期間中のセット活動が、課題実行の反応時間と負の相関を持ち、課題遂行時の前頭葉後方領域(音韻処理では6野、意味処理では47野)活動と負の相関を持つことが明らかになった。
この結果は、前頭葉極部が実際に課題遂行に関与する領域と相互作用することによって課題特異的な行動を可能としていること、そしてこの領域選択的な作用が実際の課題遂行にあたって必要とされる神経処理機構をあらかじめセットアップする働きがあることを示唆する。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Prefrontal set activity predicts rule-specific neural processing during subsequent cognitive performance2006

    • 著者名/発表者名
      Katsuyuki Sakai
    • 雑誌名

      Journal of Neuroscience 26

      ページ: 1211-1218

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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