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サル扁桃核ニューロンにおける情動情報の再現機序

研究課題

研究課題/領域番号 17022051
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関国立精神・神経センター

研究代表者

中村 克樹  国立精神・神経センター, モデル動物開発部, 部長 (70243110)

研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード情動 / サル / 扁桃核 / ニューロン
研究概要

ヒトを含めた霊長類は、種特異的な情動の伝達において、おもに表情や音声を用いている。本研究では、情動情報の認識に特に注目し、サル扁桃核ニューロンにおける情動情報の再現機序を検討した。
種特異的な表情や音声を、見たり、聞いたりしているときのアカゲザルの扁桃核より、単一ニューロン応答を記録した。画面の中央の点を注視するように訓練されたサルに対して、3頭のサルが示す3種類の情動行動(合計9種)の表情動画および音声を情動刺激として提示した。
記録したニューロンのうち約半数(51%)は、用意した9つの情動刺激のうち少なくともどれか1つに対して応答を示した。そのうち79個のニューロンの応答に対して、視覚(表情)や聴覚(音声)といった異なる感覚種によって伝達される情動情報がどのような影響を与えるかを調べたところ、77%(61/79)のニューロンは視覚情報の処理のみに関わっており、1%(1/79)のニューロンは聴覚情報の処理のみに関わっていた。さらに、1%(1/79)のニューロンは視覚情報と聴覚情報の同時入力の処理に関わっており、20%(16/79)のニューロンは視覚情報および聴覚情報の処理に関わっていた。
表情動画に応答した77個のニューロンについて、「どの個体が表出した情動か」という情報と、「どのような情動か」という情報が、応答へ与える効果を調べた結果、74%(57/77)のニューロンは「どのような情動か」という情報の処理に関わっており、一方で62%(48/77)のニューロンは「どの個体が表出した情動か」という情報の処理に関わっていた。さらに、全体の49%(38/77)のニューロンは「誰の、どんな情動か」という情報の処理に関わっていた。サル扁桃核ニューロン活動は、「どのような情動か」という情報だけでなく、「どの個体が表出した情動か」という情報も大きく反映していることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Impacts of facial identity and type of emotion on responses of amygdala neurons2006

    • 著者名/発表者名
      Koji Kuraoka, Katsuki Nakamura
    • 雑誌名

      NeuroReport 17(1)

      ページ: 9-12

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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