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遺伝子工学を利用した神経回路の可視化

研究課題

研究課題/領域番号 17023032
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関神戸大学

研究代表者

山口 瞬  神戸大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (70304087)

研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード神経科学 / 遺伝子工学
研究概要

記憶、学習、情動、視覚皮質での可塑性、体内時計など、脳の持つ多くの機能では、特定の神経回路における遺伝子の発現調節が重要な役割を担っている。この様な分子レベルの変化が生じている神経回路を、リアルタイムに検出することができれば、脳機能のメカニズムを解明する上で大きな前進となりうる。本研究では、記憶・学習や概日リズムと密接に関係した遺伝子の発現変化を、遺伝子工学を利用して神経回路レベルでリアルタイムに可視化することを目指した。
まず、変化をモニタリングするための優れたレポーターを作成した。短時間半減期型のGFP(green fluorescent protein)を基に、細胞膜移行シグナルや、種々の蛋白分解促進配列、mRNA分解促進配列と組み合わせたレポーターを作成した。さらに、蛍光蛋白自身も、より蛍光強度の強いものに代え、神経回路レベルでモニターするのに適したレポーターを作成した。
次に、c-fos,Arc,Zif268遺伝子のプロモーターにこのレポーターをつないだコンストラクトを作成し、さらにそのコンストラクトをもつトランスジェニックマウスを作成した。c-fos,Arc,Zif268遺伝子のmRNAは、記憶・学習や概日リズムと密接に関係して神経細胞に誘導されることが知られている。これらのトランスジェニックマウスの脳を解析した結果、c-fosプロモーターを使ったトランスジェニックマウスでは、レポーターの反応性は見られるものの蛍光シグナルの強度は弱いこと、Arcプロモーターを使ったマウスでは大脳皮質、海馬などで十分な蛍光強度が得られ、神経回路レベルでのリアルタイムの観察に有用であることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Altered food-anticipatory activity rhythm in Cryptochrome-deficient mice2005

    • 著者名/発表者名
      Iijima M., et al.
    • 雑誌名

      Neuroscience Research 52

      ページ: 166-173

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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