研究課題/領域番号 |
17023056
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
中井 淳一 独立行政法人理化学研究所, 記憶学習機構研究チーム, 副チームリーダー (80237198)
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研究分担者 |
平瀬 肇 独立行政法人理化学研究所, 平瀬研究ユニット, ユニットリーダー (90392084)
小島 比呂志 玉川大学, 工学部, 教授 (50281671)
塚田 稔 玉川大学, 王学部, 教授 (80074392)
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研究期間 (年度) |
2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 海馬 / ニューロン / 長期増強 / ケイジドグルタミン酸 / カルシウム / G-CaMP |
研究概要 |
この研究の目的はケイジドグルタミン酸と高速多点光刺激法を用いて海馬CA1ニューロンにおけるヘテロシナプス性の長期増強を研究することにある。新開発の高速光刺激レーザー顕微鏡システムの調整に当初予想以上の時間を取られたが、ラットの海馬スライスを作製し、開発したレーザー顕微鏡を用いて2光子励起レーザーにより高速に多点刺激を行い、CA1ニューロンからカルシウム濃度の変化を計測した。また、我々が開発したカルシウムセンサー蛋白質であるG-CaMPを改良し、これまでのG-CaMPより約40倍明るいG-CaMP1.6を作製した。このG-CaMP1.6を遺伝子銃を用いてラット海馬スライスに発現させることにより、2光子励起レーザー顕微鏡を用いてスパインでのカルシウムの変化を捉えることができた。このシステムを用いて、ヘテロシナプス性の長期増強の研究に応用可能であることが明らかとなった。また、Gal4-UASによる発現系を用いて、G-CaMP1.6を発現する遺伝子改変ショウジョウバエを作製し、幼虫の運動ニューロン終末におけるカルシウム変動をin vivoで観察することが可能となった。G-CaMP1.6の蛍光変化量と反応速度は、比較検討したセンサーの中で最も性能が高いものに属していた。さらにG-CaMP1.6を改良したG-CaMP2を小脳顆粒細胞に発現する遺伝子導入マウスを作製し、平行線維および顆粒細胞の細胞体でカルシウムの変化を捉えることに成功した。
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