• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

神経栄養因子シグナルを制御する新規細胞間シグナル伝達機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17024008
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関群馬大学

研究代表者

大西 浩史  群馬大学, 生体調節研究所, 助教授 (70334125)

研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード蛋白質チロシンリン酸化 / 神経栄養因子 / 細胞間相互作用 / 神経軸索 / 樹状突起 / 神経回路 / SHPS-1 / CD47
研究概要

神経細胞に強く発現する受容体型膜蛋白質SHPS-1は、神経栄養因子刺激により細胞内領域がチロシンリン酸化を受け、チロシンホスファターゼSHP-2と結合して下流へとシグナルを伝える。SHPS-1は神経栄養因子のシグナル系の一部を担うと考えられるが、その詳細は明らかではない。SHPS-1遺伝子破壊マウスから培養した海馬神経細胞を神経栄養因子で刺激し、下流シグナルの動きを野生型神経細胞と比較したところ、神経栄養因子の下流シグナルであるMAPK、Aktの活性化については野生型とSHPS-1KOマウスで明確な差は認められなかった。SHPS-1シグナルはこれらの下流シグナルとは異なる経路で神経栄養因子シグナルを制御する可能性が考えられる。一方、SHPS-1はその細胞外領域のリガンドである膜蛋白質CD47と細胞間相互作用シグナルシステムを形成するが、今回、SHPS-1がCD47に比べて神経細胞の軸索に強く局在することを明らかにし、CD47とSHPS-1は神経軸策と樹状突起間で、方向性を持った細胞間シグナルとして機能する可能性を示した。さらに、培養神経細胞を用いた解析により、特にCD47シグナルが神経突起形成やフィロポディア形成を促進的に制御することを見出している。SHPS-1とCD47の相互作用シグナルは、神経栄養因子シグナルと神経細胞間相互作用シグナルのクロストーク機構として、神経形態の変化を制御し、神経回路網の形成に関与する可能性が考えられる。今後、CD47とSHPS-1による細胞間相互作用シグナルが神経栄養因子シグナルのどのような機能と関わっているのかについて、さらに解析を進める予定である。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] SHPS-1 promotes the survival of circulating erythrocytes through inhibition of phagocytosis by splenic macrophages.2006

    • 著者名/発表者名
      Ishikawa-Sekigami, T. et al.
    • 雑誌名

      Blood 107巻・1号

      ページ: 341-348

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Crystallization and preliminary X-ray analysis of rat SHPS-1.2006

    • 著者名/発表者名
      Nagata, A. et al.
    • 雑誌名

      Acta Crystallographica. Section F, Structural Biology and Crystallization Communications 62巻・3号

      ページ: 189-191

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Differential localization of SH2 domain-containing protein tyrosine phosphatase substrate-1 and CD47 and its molecular mechanism in cultured hippocampal neurons.2005

    • 著者名/発表者名
      Ohnishi, H. et al.
    • 雑誌名

      The Journal of Neuroscience 25巻・10号

      ページ: 2702-2711

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Negative regulation of phagocytosis in macrophages by the CD47-SHPS-1 system.2005

    • 著者名/発表者名
      Okazawa, H. et al.
    • 雑誌名

      The Journal of Immunology 174巻・4号

      ページ: 2004-2011

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi