• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

中枢神経細胞で高発現するレトロトランスポゾンLINE1の神経細胞での機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 17024037
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪大学

研究代表者

杉野 英彦  大阪大学, 生命機能研究科, 助手 (70270577)

研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードL1(LINE-1) / レトロトランスポジション / 嗅球 / 海馬 / 大脳皮質 / 小脳顆粒細胞
研究概要

L1(LINE-1)は、哺乳類ゲノムの30%を占める分散型反復配列である。生殖細胞での、転写・逆転写・再挿入(レトロトランスポジション)により、そのコピー数を増やしてきた。そのほとんどのものがすでに機能を失い、ごく少数のものだけがレトロトランスポジション可能であるとされている。そのため、L1はパラサイトなものであり、体細胞における機能に関しては議論されてこなかった。そこで我々は、L1の脳神経細胞での機能解明に着手した。
本年度は、L1の脳神経細胞での詳細な発現を検討し、下記条項を明らかにした。
1,L1が高頻度に発現している組織の検討
脳4領域(嗅球、海馬、大脳皮質、小脳)、心臓、肺、腎臓、肝臓等、においてL1の発現をRT-PCR、ノーザンブロットで調べたところ脳4領域における強い発現を見出した。
2,L1のサブタイプの同定
上記RT-PCRで得られたPCR産物60個をクローニングしシークエンス解析した結果、34個がTf型、13個がA型であった。それらのほぼ全てが(合計47個中45個)ORFを保持していることを明らかにした。
3,L1の脳での発現頻度
脳組織由来のcDNAライブラリーを構築し、スクリーニングを行った結果、脳組織での全転写産物の2000個に1個がL1であった。さらにランダムに選んだ12クローン中、10クローンが全長鎖であり、その半分にあたる5クローンが完全なORFを保持するTf型であることを明らかにした。
4,L1の脳での詳細な発現領域の検討
In-situハイブリダイゼーションの結果、成体マウス脳では嗅球全領域、大脳皮質2〜3層、海馬(CA1〜3,DG)、小脳顆粒細胞での強い発現を見出した。また胎生13週の脳形成時ではCortex, Ganglionic eminence, Mid braih, Hind brain, Neural tubeでの強い発現を見出すことができた。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ICAM-3, a ligand for DC-SIGN, was duplicated from ICAM-1 in mammalian evolution, but was lost in the rodent genome.2005

    • 著者名/発表者名
      Sugino Hidehiko
    • 雑誌名

      FEBS Letter 579

      ページ: 2901-2906

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 実験医学2005

    • 著者名/発表者名
      杉野英彦
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      羊土社
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi