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統合失調症脆弱性遺伝子ディスバインジンによる統合失調症の分子病態研究

研究課題

研究課題/領域番号 17025055
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関国立精神・神経センター

研究代表者

橋本 亮太  国立精神・神経センター, 疾病研究第三部, 室長 (10370983)

研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード統合失調症 / 遺伝子 / dsbindin / 非定型抗精神病薬 / 定型抗精神病薬 / ノックアウトマウス
研究概要

統合失調症は特有の症状によって規定される多因子性の症候群であり、家族集積性が高く、遺伝要因と環境要因の両方によって発症する「ありふれた病気」であると考えられているが、その発症機序はいまだ不明のままである。統合失調症の脆弱性遺伝子として最初にポジショナルクローニングされ、その関連性が最もよく再現されている(複数の独立した研究グループから複数の民族にて)ことから、ディスバインジン遺伝子は統合失調症の脆弱性遺伝子の中で最も確かであると考えられている。この遺伝子の神経系における機能はまだほとんど知られておらず、我々のグループが神経細胞における機能解析を世界で最初に報告している(Hum Mol Genet, 2004)。
統合失調症の死後脳においてディスバインジンの発現レベルの減少が報告されている。しかし、この発現の減少は、統合失調症患者が服用している抗精神病薬による可能性がある。よって、抗精神病薬投与によるディスバインジンのマウス脳における発現を検討した結果、前頭葉と海馬において変化が認められなかった。(Chiba et al., J Neural Trans, in press)。このことから、統合失調症の病態としてディスバインジンの脳における発現が減少していると考えられた。ディスバインジンのノックアウトマウスは統合失調症のモデルとなる可能性があることから、このマウスを用いて、オープンフィールド試験、高架式十字迷路、社会的行動測定テスト、プレパルス抑制テスト(PPI)などの行動実験を行い、一部の行動解析において異常を見出した。このような行動異常は、統合失調症の病態を反映している可能性があり、ディスバインジンのノックアウトマウスの統合失調症モデルとしての可能性を示唆するものである。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Effect of antipsychotic drugs on DISCI and dysbindin expression in mouse frontal cortex and hippocampus

    • 著者名/発表者名
      千葉幸恵
    • 雑誌名

      Journal of Neural Transmission (In press)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 分子精神医学 dysbindin(DTNBP1)2005

    • 著者名/発表者名
      橋本亮太
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      先端医学社
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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