研究課題/領域番号 |
17026015
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
吉久 徹 名古屋大学, 物質科学国際研究センター, 助教授 (60212312)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
2006年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2005年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 核酸 / 微生物 / 核 / 細胞内局在化 / tRNA / スプライシング |
研究概要 |
本年度は、核内の成熟体tRNAの生理的機能の解明と、tRNAの核内輸送の機構解明に向けて、核内輸送に関わる因子の同定を中心に研究を展開した。特に、遺伝学的にtRNAの核内輸送関連因子を探索する目的で、Δlos1 Δmsn5二重変異株の示す核への成熟体tRNAの蓄積を軽減する抑圧変異の単離、tRNA-Metの不安定化を引き起こすtRNAメチル化酵素遺伝子変異trm6-504とΔlos1変異とが示す合成致死性を抑圧する変異の単離を行った。この中で、前者のスクリーニングからΔlos1 Δmsn5株におけるtRNAの核内蓄積が低減する温度感受性変異株が2株、trm6-504 Δlos1合成致死性の抑圧変異株が4株取得できた。後者の4株の内にはΔlos1変異であるにもかかわらず、核内の成熟体tRNA-Pro量が明らかに野生型レベルまで下がっている株が3種含まれていることがFISH解析で明らかとなった。これらのことは、単離された変異株においてtRNA-Metの分解回避による生育の回復と、tRNAの核への輸送量の低下・核外への輸送の亢進に密接な関連があることを示唆している。現在、こうした表現型を引き起こす変異原遺伝子の同定を進め、tRNA分解とtRNAの核内輸送の関連について解析を進めている。 さらに、本研究では、細胞内での新たなRNAの検出方法の検討を行い、RNAの3'末端の数塩基分の配列の違いを識別してその局在を観察できるOligonucleotide-directed 3'-terminal extension of RNA法(OTTER法)を開発した。この方法によって、tRNAのCCA末端の短縮化を引き起こすcca1-1変異株中において、正常なtRNAは細胞質に留まるが、3'末端の短縮化したtRNAが特異的に核内に運ばれることを明らかにした。
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