• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

核内におけるイントロン分解とスプライシング因子のリサイクル機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17026021
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関京都大学

研究代表者

片岡 直行  京都大学, ウイルス研究所, 助手 (60346062)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2006年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2005年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワードmRNAスプライシング / イントロン / エクソン / 脱ブランチ反応 / U snRNP / RNAスプライシング / ラリアット構造
研究概要

高等真核生物の核にコードされる遺伝子の多くは、介在配列であるイントロンによって分断化されている。このため、核内で合成されたmlmA前駆体が、細胞質で蛋白質合成の鋳型として機能するためには、イントロンを取り除きエクソン同士を連結するmRNAスプライシングが必須となる。スプライシングにより切り出されたイントロンは核内にとどまり、スプライシング因子が除去された後分解されると考えられている。ヒトではイントロンはmRNA前駆体の実に95%を占めている。またsnoRNAやmicroRNAなどの機能的non coding RNAがイントロン上にコードされていることからも、イントロンの代謝は高等真核生物では重要な過程だと考えられる。しかし、その経路はほとんど明らかにされていない。
本研究では、核内でのイントロンの代謝とスプライシング因子のリサイクル機構の解明を目的としている。イントロン代謝経路や、そこに関わる因子群を解析するため、in vitroスプライシング系を用いた精製系を開発し、イントロンータンパク質複合体を単離した。その結果、イントロン複合体中にはU2,U5,U6 snRNAが存在することがわかった。さらにこの複合体をグリセロール密度勾配遠心法により分画すると、沈降係数が大きいもの(L)と小さいもの(S)に分けられることがわかった。そして前述の3種類のU snRNPはLに存在し、Sにはほとんどないこと、さらにSに存在するラリアット型イントロンは脱ブランチ反応を受けやすいが、Lのものはほとんど受けないことがわかり、イントロンはスブライシング後にL、Sという二つの過程を経て分解されていくことがわかった。またイントロン複合体に存在する蛋白質因子群の同定を行い、いくつかのタンパク質を同定した。そしてそれらがラリアット型イントロンと結合していることをin vitroスプライシング反応系を用いて確認した。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Binding of a novel SMG-1-Upf1-eRF1-eRF3 complex (SURF) to the exonjunction complex triggers Upf1 phosphorylation and nonsense-mediated mRNA decay.2006

    • 著者名/発表者名
      Kashima, I.
    • 雑誌名

      Genes & Development 20

      ページ: 355-367

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Shigella effector IpaH9.8 binds to a splicing factor U2AF35 to modulate host immune responses.2005

    • 著者名/発表者名
      Okuda, K
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications 333

      ページ: 531-539

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi