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超高エネルギーガンマ線による南天の活動銀河核サーベイ

研究課題

研究課題/領域番号 17030009
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関東海大学

研究代表者

西嶋 恭司  東海大学, 理学部, 教授 (40202238)

研究分担者 櫛田 淳子  東海大学, 理学部, 講師 (80366020)
河内 明子  東海大学, 理学部, 助教授 (70332591)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードガンマ線 / 大気チェレンコフ望遠鏡 / 宇宙線 / 活動銀河核 / カンガルー / プレーザー / 粒子加速 / ブラックホール / ブレーザー
研究概要

平成18年度には,7月にブレーザーPKS2155-304がTeV領域で歴史的な大フレアーアップを起こしていることをH.E.S.S.グループが報告し,多波長による同時観測が行われた.我々も,オーストラリアのCANGAROO-III大気チェレンコフ望遠鏡によるToO観測を実施した.3台の望遠鏡によるいわゆるウォッブルモードでのステレオ観測により,7月28日から8月2日の間に5夜,8月17日から25日の間に6夜,合計約36.7時間観測した.そのときの平均天頂角はおよそ21°で,平均のトリガーレートはおよそ12Hzであった.雲の影響を除いたクリアーな観測だけを選びDAQの死時間を考慮した有効観測時間は計32.1時間で,イメージクリーニングした後のシャワーレートは平均で7.4Hzであった.解析の結果,7月末の観測では,平均の積分フラックスがエネルギー閾値630GeVで(2.3±0,4)×10^<-11>cm^<-2>sec^<-1>(べき3.3のべき型関数を仮定)と求められた.これはおよそ60%Crabに相当する.また,夜毎の積分フラックスを求めることにより,30日におよそ100%Crabに達した後,急激に活動が低下する様子を捉えることに成功した.この6日間の変動の偶然確率は0.8%以下と計算される.8月の観測では,平均の積分フラックスが630GeVのエネルギー閾値で(8.9±3.0)×10^<-12>cm^<-2>sec^<-1>(〜25%Crab)と得られ,7月末に比べ,その活動が落ち着いたことがわかった.これらの時間変動は,H.E.S.S.の観測サイトと経度にして120°ずれていることを考慮すると相補的であり,今後放射メカニズムを明らかにする上で貴重なデータとなる.今のところ他波長との強い相関が見られず,その変動幅はTeV領域で圧倒的に大きいことが新たな謎となっている.今後さらに詳しい他波長の結果が公表されれば,全く新しい知見が得られるかもしれない.

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] CANGAROO-III Observations of the Supernova Remnant RX J0852.0-46222006

    • 著者名/発表者名
      R.Enomoto
    • 雑誌名

      The Astrophysical Journal 652

      ページ: 1268-1276

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] A search for sub-TeV gamma-rays from the Vela pulsar region with CANGAROO-III2006

    • 著者名/発表者名
      R.Enomoto
    • 雑誌名

      Astrophysical Journal 638

      ページ: 397-408

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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