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火山爆発場における比抵抗の高時間分解能変動観測

研究課題

研究課題/領域番号 17031006
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関東京工業大学

研究代表者

小川 康雄  東京工業大学, 火山流体研究センター, 教授 (10334525)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード間歇泉 / 流体 / 蒸気 / 比抵抗 / 自然電位 / トモグラフィー / 水蒸気爆発 / 火山爆発 / 鬼首 / 電磁気観測 / 比抵抗変化
研究概要

間歇泉は、火山噴火の類似として、その噴出の繰り返し間隔が短いこと、アクセスが容易であることから、火山爆発場の類似として、重要な研究対象である。本研究の目的は、比抵抗と自然電位の観測をすることによって、噴気に伴う地下水や水蒸気の流動を推定することである。研究対象は宮城県鬼首間歇泉である。噴出孔の周辺に5箇所の流電極を設置し、順次200-300mA周期4秒の交代直流(50%dutyサイクル)を注入し、23個の電位極で電位変動を24ビットのロガーで観測し、時間分解能2秒で比抵抗トモグラフィーをおこなった。
噴出孔の金属ケーシングに電流を流した場合には、間歇泉噴出の15秒前から最大5%の見掛比抵抗の増加が観測された。一方、噴出孔から5m程度はなれた周辺で電流を流した場合には、逆に見掛比抵抗が増加する傾向が顕著で、その空間パターンは噴出孔をはさんで電流極の反対側に変動のピークをもつ。これらの挙動は、有限要素法による3次元モデル計算によって定性的に説明できることがわかった。すなわち、噴出孔直下にある空洞が、噴出15秒前から熱水と蒸気の混合したもので満たされることによって、説明できる。
また、自然電位変動からは、流体の移動が推定される。最も顕著な自然電位変動は、噴出中ではなく、噴出後にあることがわかった。これは多孔質中を流れて供給された水が、亀裂系のリザーバーに入ることで流動電位を発生できなくなり、その境界に電荷が取り残されることによる。噴出直前には、地表付近の亀裂系に流体が上昇するために、噴気孔の側方を中心とした弱い電位異常の分布があることもわかった。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 鬼首間欠泉の噴出に伴う比抵抗変動2007

    • 著者名/発表者名
      三島誠司, 小川康雄, 佐保圭祐, 高倉伸一
    • 雑誌名

      科研費特定領域研究、火山爆発のダイナミックス平成18年度研究成果報告書

      ページ: 47-51

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 鬼首間歇泉における電磁気観測2006

    • 著者名/発表者名
      松尾元広, 小川康雄, 氏原直人, 相澤広記
    • 雑誌名

      CA研究会論文集

      ページ: 71-77

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 鬼首間歇泉における電磁気観測2006

    • 著者名/発表者名
      松尾元広, 小川康雄, 氏原直人, 相澤広記
    • 雑誌名

      CA研究会論文集 (印刷中)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-04-24  

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