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赤外・可視映像解析による噴煙の時間変動と噴火発生場の構造に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17031010
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関京都大学

研究代表者

鍵山 恒臣  京都大学, 理学研究科, 教授 (50126025)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード火山噴煙 / 噴湯現象 / 時間変動 / 画像解析 / 火山 / 自然現象観測 / 画像 / 噴火 / 噴煙
研究概要

平成18年度は,17年度の研究において改良してきた可視映像の解析をさらに進め,阿蘇山の中岳,有珠山,浅間山などにおいて撮影した映像の解析を行った.特に阿蘇山中岳の湯だまりの噴湯現象については,噴湯による白濁の程度を輝度の時間変動として抽出する方法,噴湯による波が湯だまりを伝播する状態を輝度の時間変動として抽出する手法を開発した.その結果、噴湯現象の時間変動には特徴ある振動数が存在すること,その振動数は,火山性微動の振幅が大きいほど高周波になることが明らかとなった.また同時に,湯だまりの水位が低いほど高周波となることも明らかとなった.噴湯は湖底の噴気孔から噴出する火山ガスが泡として成長し,噴気孔の口径とほぼ同じ大きさとなった時点で湖底から放出されることによって生じている.したがつて,噴湯現象の振動数は,泡の放出頻度を代表していると考えられる.上記の関係は,地下深部から放出される火山ガスの量が多いほど微動振幅が大きくなると同時に,泡の放出頻度が高くなること,湖水の蒸発が促進されることによって生じていると解釈される.噴湯現象は,世界中の多くの火山・地熱地域で観察されているが,その時間特性を定量的に検討した例は少なく,火山性微動の振幅や湖水の高さなどの火山性流体の放出量との関係が定量的に明らかにされたのは,はじめてのことである.
また,有珠山など他の火山においても噴出の時間特性を解析しており,複数の火山において基礎資料を増やすことができた.この資料は,将来,より多くの火山において調査が行われた時に,より普遍的な関係を検討する際の突破口になると思われる.

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 阿蘇火山中岳火口における噴湯現象の画像解析2007

    • 著者名/発表者名
      鍵山恒臣, 田中良和, 池辺伸一郎
    • 雑誌名

      科学研究費報告特定領域研究(領域番号422)火山爆発のダイナミックス領域代表者 井田喜明

      ページ: 52-54

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Short term variation of bubbling in the Naka-Dake Crater, Aso Volcano inferred from video analysis2006

    • 著者名/発表者名
      Kagiyama, T., Tanaka, Y., Ikebe, S.
    • 雑誌名

      The 4th KAGI21 Symposium

      ページ: 79-80

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 浅間火山2004年噴火に関連した噴煙の時間変動2006

    • 著者名/発表者名
      鍵山 恒臣, 小山 悦郎
    • 雑誌名

      火山 51巻1号

      ページ: 75-89

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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