研究課題/領域番号 |
17034036
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山下 弘巳 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (40200688)
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研究分担者 |
片山 厳 (片山 巌) 大阪大学, 大学院工学研究科, 助教授 (10029192)
森 浩亮 大阪大学, 大学院工学研究科, 助手 (90423087)
大道 徹太郎 大阪大学, 大学院工学研究科, 技術専門職員 (10379141)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | ゼオライト / 光触媒 / 微細構造 / 分子反応場 / ダイナミクス / メソポーラス / クラスター / 薄膜 |
研究概要 |
ゼオライトやメソポーラスシリカなどの多孔性シリカマトリックスに組み込んだ分子サイズ光触媒(シングルサイト光触媒)はユニークな極微構造、励起状態、光誘起反応性を示す。前年度までに、シングルサイト光触媒を薄膜化することで、粉体にはないユニークな光機能性が発現することを見出してきた。本年度は、新たな光触媒活性種を組み込んだメソポーラスシリカ薄膜の調製、シングルサイト光触媒と光析出法を組み合わしたナノ金属触媒の新しい調製法の開発、ナノ金属のプラズモン特性を利用した色素発光の改質、を検討した。 1.新たな光触媒活性種を組み込んだメソポーラスシリカ薄膜の調製 メソポーラスシリカ薄膜に4配位Ti種を組み込むことで、超親水性表面が構築できる。4配位W種を組み込むことでさらに性能向上すること、4配位Cr種を組み込むことで可視光応答性が発現することを、新たに見出した。 2.シングルサイト光触媒と光析出法を組み合わしたナノ金属触媒の新しい調製法の開発 シングルサイト光触媒と光析出法を組み合わすことで、簡単に粒子径を制御したナノ金属・合金触媒が調製できる新手法を開発した。Ti含有ゼオライトに析出したナノPd金属およびPd-Au合金触媒は水素と酸素からの過酸化水素の合成およびフェノールの選択酸化反応に有効であることを見出した。 3.ナノ金属のプラズモン特性を利用した色素発光の改質 シングルサイト光触媒含有メソポーラスシリカ薄膜に光析出法でナノ金属を固定化し、このプラズモン特性を利用することで、共存色素の発光特性を改質できることを新たに見出した。
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