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海洋産マンザミンアルカロイドの不斉合成研究と機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 17035014
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関千葉大学

研究代表者

西田 篤司  千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (80130029)

研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワードアルカロイド / マンザミンA / マンザミンB / イルシナールA / ナカドマリンA / フラン / イミニウムカチオン / 不斉アリル化
研究概要

1)ナカドマリンAの不斉全合成
これまでスピロピペリジン環に結合したフラン環の求核性をフラン-イミニウムカチオン環化反応を検討してきた。スピロピペリジン環に直結したフラン環は高収率にて閉環体を与え、本反応を利用しナカドマリンAの中心4環性構造の合成に成功し、さらに全合成を達成した。本年度は、不斉合成効率の向上をめざし、4-オキソピペリジンカルボキシレートの不斉アリル化反応とジアステレオ選択的マイケル反応を精査した。その結果80%以上の不斉収率にて不斉アリル化が進行することが判明した。また基質構造を変えることにより、分子ないマイケル環化反応のジアステレオ選択性も著しく向上した。
2)イルシナールAの全合成
先のフラン-イミニウムカチオン環化反応において結合炭素鎖の影響を検討したところ、メチレン鎖1および2の場合にも環化反応が選択的にフラン2位で起こり、また単一のジアステレオマーが得られた。新たに生じた4置換不斉炭素の立体化学はマンザミンAのB環上4置換不斉炭素の立体化学と同一であった。そこで本反応を利用してマンザミンAの合成および生合成中間体であるイルシナールAの全合成研究を行った。その結果、市販の4-オキソピペリジンカルボキシレートより47工程通算収率1.48%にて全合成を達成することができた。
本合成はラセミ体合成ではあるもののイルシナールAの世界で3番目の合成であり、また通算収率は最も高い。さらに光学活性体の合成、および工程数の短縮、活性誘導体の合成研究へと展開する予定である。
3)マンザミンBの合成研究
光学活性AB環システムの効率に成功した。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Stereoselective Furan-Iminium Cation Cyclization in the Construction of the Core Structure of Manzamine A2006

    • 著者名/発表者名
      Kazuyuki Tokumaru, Shigeru Arai, Atsushi Nishida
    • 雑誌名

      Organic Letters 8・

      ページ: 27-30

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Catalytic Asymmetric Michael Reaction under Phase-Transfer Catalysis ; Consutruction of Chiral Tetrasubtituted Carbon and its Application to the Synthesis of a Chiral Pyrrolidone2006

    • 著者名/発表者名
      Shigeru Arai, Fumie takahashi, Riichiro Tsuji, Atsushi Nishida
    • 雑誌名

      Heterocycles 67・

      ページ: 405-501

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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