研究課題/領域番号 |
17035022
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
尾崎 博 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30134505)
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研究分担者 |
堀 正敏 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (70211547)
潮 秀樹 東京海洋大学, 海洋科学部, 助教授 (50251682)
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研究期間 (年度) |
2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 肥満細胞 / 脱顆粒 / アレルギー / 米糠 / γオリザノール / IgE |
研究概要 |
米は、日本国内でも年間1000万トンを越える生産高を持つ三大穀物であり、精米過程においてその約1割にも及ぶ米糠が生じ、その有効利用に関する多くの研究がなされている。我々は、フェルラ酸エステル体(γ-oryzanol)の基本骨格を持つtranilastが抗アレルギー作用を持つことに着目し、γ-oryzanolが抗アレルギー作用を持つのではないかとの仮説をたて、それを実証することを本研究の目的とした。 あらかじめAnti-DNP-IgEと各種濃度のγ-oryzanolとcycloartenyl ferulateをRBL-2H3肥満細胞に前処置した後、DNP-HAS抗原刺激を行うと、γ-oryzanolとcycloartenyl ferulateでは顕著な脱顆粒抑制作用が認められた。また、ラット背位皮膚を用いた受身皮膚アナフィラキシーテスト(PCA test)においても同様な成績が認められた。すなわち、γ-oryzanolが強力な肥満細胞脱顆粒作用を持つこと、その作用の一部はcycloartenyl ferulateによる可能性があることが示唆された。次に、Anti-DNP-IgEをあらかじめ各種濃度のcycloartenyl ferulateで処置した後で、IgE抗体を用いてELISA testを行ったところ、cycloartenyl ferulateの濃度に依存してIgEは検出できなくなった。また、cycloartenyl ferulateを処置したIgEは遠心することにより沈殿し、上清中のAnti-DNP-IgE含量は顕著に減少した。 以上の成績から、γ-oryzanolとその構成成分であるcycloartenyl ferulateは、IgEと結合し、肥満細胞膜上のFcεRI受容体とIgEの結合を阻害することにより肥満細胞の脱顆粒を阻害することが示唆された。
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