研究課題/領域番号 |
17042007
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
亀川 厚則 東北大学, 大学院工学研究科, 助手 (90292242)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 高圧合成 / 磁性材料 / 水素吸蔵合金 / Nd-Fe-B / マグネシウム合金 / 希土類 / GPaオーダー |
研究概要 |
新規水素吸蔵合金の探索を目的に、GPaオーダーの超高圧法を用いて新規水素化物および新規合金を合成し、多数の報告を行ってきた。そこで、本研究では超高圧合成法により、希土類系新規化合物を探索し、その機能や特性について調査することを目的とする。 具体的には、次の2つの方針で本計画を進める予定である。ひとつは、希土類-Mg系について新規合金、新規水素化物を探索し、得られた新規化合物の水素貯蔵能や反応温度について調査を行う。また新しい現象などが観察された場合は、その機構などについても検討を行う。もうひとつは、希土類-鉄系について探索を行い、主に磁気特性などについて評価する。それぞれについて、前年度の2元系から、今年度は、3元系まで新規化合物の探索領域を拡大し、調査を行った。 GPaオーダーの超高圧合成法を用いてNd-Fe-B,Nd-Fe-PおよびMg-La-Ni系における新規化合物の探索を行った。その結果 1)Nd-Fe-B系においては、新規化合物は合成されなかった。 2)Nd-Fe-P系においては、空間群I-43dに属する格子定数a=0.8741(3)nmのNd_3P_2新規化合物が合成された。 3)Mg-La-Ni系においては、Mg:La:Ni=1:1:1の組成比で、a=0.7634(1)nm,c=0.4303(1)nmの六方晶ZrNiAl型構造(P-62m)の結晶構造を有するMgLaNi新規化合物が合成された。またこの新規化合物は、100℃、2MPaの条件で約3mass%の水素を吸蔵し、不均化せずに、単斜晶系の構造に変化したことを示唆する結果が得られた。
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