研究課題/領域番号 |
17049026
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
齋藤 成昭 久留米大学, 分子生命科学研究所, 講師 (30352123)
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研究分担者 |
高橋 考太 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (40303804)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2006年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | チェックポイント / 紡錘体 / 動原体 / Kin1キネシン / Mad2 / Mis6 / スピンドル / Kin-Iキネシン / M期チェックポイント |
研究概要 |
本研究は、Kin-Iファミリーキネシンとキネトコア複合体、およびM期チェックポイント複合体の3システム間の相互作用を明らかにし、Kin-Iファミリーキネシンがスピンドル構築、細胞周期制御という高次プロセスにどのように関与しているのかを解明することを目的としています。我々はこれまでにキネトコア複合体の構成因子であるMis6とチェックポイントタンパク質Mad2が物理的に結合することを見出しています。そこで、粗生成したMad2とMis6を用い、さらに精製微小管をもちいて、Mad2のキネトコア局在制御を試験管内で再現することを試みましたが、再現系の構築には至りませんでした。なんらかの制御因子が欠落しているものと考え、そのような因子の候補としてDASHと呼ばれるタンパク質複合体に着目しました。これまでに、分裂酵母Kin-IキネシンKlp5,6がDASH複合体と密接な関係にあることが遺伝学的解析によって報告されています。 我々は、1)DASHの構成因子であるHos2がM期特異的にキネトコア及びスピンドルに局在化すること、2)Hos2のキネトコア局在化にはMis6が必要であること、を見出し、他の結果とあわせてGene to Cell誌に報告しました。さらに、Bub1と呼ばれるチェックポイント蛋白質を欠いた細胞では、Mad2のキネトコア局在化にDASH複合体が必要となることを見出しています。現在、DASH複合体が「キネトコアとスピンドル(正確にはキネトコアファイバー)の結合」をモニターするメカニズムに関与しているのではないかという仮説を立てるに至り、論文投稿のための準備を進めています。
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