研究課題/領域番号 |
17050004
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
三輪 佳宏 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (70263845)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 蛍光タンパク質 / タンパク質分解 / イメージング / 遺伝子発現 |
研究概要 |
本研究では、細胞内の核での物質動態を解析する方法を確立することを目的として、蛍光イメージングの技術開発を行うとともに、解析のための新しい装置の利用方法も考案することを目指した。 17年度に開発したKaede変異体をさらに改良し、低バックグラウンドでタンパク質問相互作用を可視化することに成功した。これを核内に運び込まれる転写因子群をモデル系として具体的な応用を進めた。その結果、転写因子RunxとCBFβの相互作用を時間経過を追って可視化したところ。また各種核内受容体の検出にも応用する。 細胞内での核へのタンパク質の移動を定量的に解析する手段が確立されれば、ダイナミクスを解析する上で非常に有用であると期待される。そこでフローサイトメーターで蛍光を測定する際に、FL-AとFL-Wという複数のパラメーターを組み合わせた解析手段を用いることにより、生きたままの動物細胞において、細胞核への蛍光局在の程度を簡便かつ定量的に測定する手法を確立した。さらに高い解像度で解析するためには、細胞の進行方向についてレーザーが絞り込まれていることが重要であることも明らかにし、4倍程度の精度を実現できることも示した。この方法は解析ばかりでなく、目的とする局在を示す細胞を選択的に回収し、さらなる実験に用いることを可能にするため、遺伝子機能の高度な解析や創薬のための新たなスクリーニング法に発展できるものであり、この内容は特許として出願した。
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