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テロメアアーキテクチャーの構築原理とその破綻による老化誘導機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17050029
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関千葉大学 (2006)
国立長寿医療センター(研究所) (2005)

研究代表者

松浦 彰  千葉大学, 理学部, 教授 (10272692)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2006年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードテロメア / チェックポイント / 老化 / DNA損傷 / 細胞周期 / 染色体
研究概要

テロメア機能は、染色体末端からのDNA損傷シグナルの発信を抑制し、染色体間の異常な組み換えによる染色体恒常性の破綻、その結果もたらされる遺伝情報の継承異常を防止する役割を果たしている。本研究では、テロメア末端と損傷末端の違いを規定する因子とその制御メカニズムをモデル生物を用いて明らかにすることにより、テロメアの短小化(機能異常)の認識を介した老化シグナル発信の分子機構の解明を目指している。
本年度は、テロメアがもつチェックポイントシグナル抑制活性(アンチチェックポイント活性)の分子的実体を明らかにするためのアプローチを行った。そのような因子は、細胞内で過剰に産生された場合にはDNA障害に対する正常な細胞周期応答を阻害すると考えられる。出芽酵母のテロメア関連因子のうちでこのような活性を有する因子を探索した結果、末端保護複合体の構成因子の一つがそのような活性をもつことが明らかになった。この因子の過剰生産により、DNA障害によるRad53キナーゼの活性化は阻害されること、その結果通常おこるはずの細胞周期停止が抑制され、細胞はDNA損傷に対して超感受性を示すこと、を見いだした。
この活性が細胞内で実際のテロメア機能に必須であるか否かについて、さらに検討を続けた。まずこの活性が本因子のC末端領域に依存することが示された。しかし、この領域をもたないタンパク質を発現している酵母株は正常に生育することが可能であった。このことは、テロメアのチェックポイント抑制機能が複数のメカニズムにより重複的に行われていることを示唆している。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] テロメア構造の細胞周期制御-複製後に起こるテロメア構造変化の分子機構2007

    • 著者名/発表者名
      松浦 彰
    • 雑誌名

      実験医学 25

      ページ: 175-180

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] テロメアの構造変換を介した染色体末端の保護と複製の統合的制御機構2007

    • 著者名/発表者名
      松浦 彰
    • 雑誌名

      遺伝 21

      ページ: 164-166

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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