研究課題/領域番号 |
17050032
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
須賀 則之 独立行政法人理化学研究所, タンパク質構造研究チーム, 研究員 (00396219)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2006年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | リンカーDNA / テロメア / ヒストン / クロマチン / クロモネマファイバー / SIR / フォルムアルデヒド / 架橋 / マイクロコッカルヌクレアーゼ |
研究概要 |
フォルムアルデヒド(FA)によるin vivoクロモネマファイバーの維持とそのヒストンテール依存性の解析を行った。まず、in vivoのクロマチン構造であり、ヌクレオソームよりも高次の構造であるクロモネマファイバー構造の生化学的な検出をFA架橋により試みた。FA架橋の効果をクロマチンのリンカーDNAを切断するMNase(マイクロコッカルヌクレアーゼ)感受性を指標に解析した。細胞に対して、FAを0.25%から5%濃度で作用させた後、MNaseによるクロマチンリンカーDNAの切断を行った。その結果、濃度依存的に、MNaseに対する感受性の低下が全クロマチンDNAで観察された。また、PCRにより特定のクロマチン領域においても1.5%FA架橋により同様な結果が得られた。これらの結果から、FA架橋がクロマチン構造を固定していることが示唆された(昨年度研究実績)。そこで、このFA架橋によるクロマチン構造の維持がヒストンテールに依存しているかを、ヒストンテール欠損細胞を用いて調べた。その結果、テール欠損により、FA維持された構造を示すMNase感受性の低下が抑えられた。つまり、FAにより維持されたin vivoのクロマチン構造がヒストンテールに依存したものである事が理解される。 さらに、この方法が出芽酵母のテロメアの高次構造を検出できるか調べた。テロメアにおいても、FA維持された構造を示すMNase感受性の低下が検出された。さらに、この感受性の低下が、テロメアの構造を構築するSIR複合体に依存した。この結果より、FA架橋がin vivoのクロマチン構造、クロモネマファイバーを維持する事が確認される。
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