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酸性分子シャペロンによるクロマチン機能制御

研究課題

研究課題/領域番号 17054008
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関筑波大学

研究代表者

奥脇 暢  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50322699)

研究分担者 永田 恭介  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40180492)
研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2005年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
キーワードヒストン / クロマチン / 転写 / シャペロン / DNA複製 / ヒストンヴァリアント / モノヌクレオソーム
研究概要

本研究では、ヒストン結合活性を有する酸性分子シャペロンによるクロマチン構造制御機構の解明を目的として研究を進めた。我々はアデノウイルスクロマチンの構造変換因子として3種類のTemplate Activating Factor (TAF)を同定し、その機能解析を進めている。TAFはいずれもヒストンと相互作用し、クロマチン形成を促進する活性を持つ。しかしながら細胞内での機能はほとんどわかっていない。TAFの細胞内機能を明らかにするために、TAFのクロマチン構造変換活性を検討した。実験系をより単純化するために、クロマチン構造の基本単位であるモノヌクレオソームを196塩基対のDNAと組換え体のヒストンによって再構成した。再構成に利用したヒストンは細胞周期に依存してクロマチンに取り込まれるヒストンに加え、ヒストンヴァリアントと呼ばれる細胞周期に依存せずにクロマチンに取り込まれるヒストンのサブタイプを調製した。再構成したモノヌクレオソームにTAF-I、TAF-II/NAP-I,TAF-II/Nucleophosmin/B23を加えてインキュベーションすると、TAF-II/NAP-IにおいてヌクレオソームのスライディングとヒストンH2A/H2Bのクロマチンからの解離が見られた。H2AのヴァリアントであるH2A.Bbd/H2BはNAP-Iとのインキュベーションによって、より効率よくヌクレオソームより解離し、H2A/H2Bとの交換反応が起こることが明らかになった。TAF-IやTAF-IIIでは非常に効率は悪いものの、同様の活性を有するものと考えられた。したがって、TAFは細胞内でヒストンのヌクレオソームからの解離と受け渡しを通して、クロマチンの構造変換因子としてDNA複製や転写反応に関与する可能性が考えられる。さらに、ATP依存性のクロマチン構造変換因子やヒストン修飾因子との協調的なクロマチン構造変換機構に関して検討を行っている。また、TAFと同様のヒストンシャペロン活性を有する細胞内因子の探索に関しても現在進めているところである。以上のような解析を通して遺伝子発現機構の一端を明らかにすることを目標に研究を進めている。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Involvement of template-activating factor I/SET in transcription of adenovirus early genes as a positive-acting factor2006

    • 著者名/発表者名
      Hirohito Haruki et al.
    • 雑誌名

      Journal of Virology 80・2

      ページ: 794-801

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Assembly and disassembly of nucleosome core particles by Human nucleosome Assembly Protein-I2005

    • 著者名/発表者名
      Mitsuru Okuwaki
    • 雑誌名

      Molecular and Cellular Biology 25・23

      ページ: 10639-10651

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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