研究課題/領域番号 |
17054011
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堀越 正美 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教授 (70242089)
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研究期間 (年度) |
2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2005年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | ヌクレオソーム / ヒストン / 遺伝子発現 / サプレッサー / 核内反応 / 転写 / 複製 / 修復 |
研究概要 |
1.ヒストン点変異体を用いての転写、DNA複製、DNA修復反応の解析 これまでにヌクレオソームの分子表面アミノ酸に点変異を持つ酵母変異体を320株作製し、DNA介在反応における欠損を検定する様々な検定系において酵母の表現型を検定している。その結果、転写、DNA複製、DNA修復に対しヒストンの表面残基が異なった関与を示していることを明らかにした(論文投稿中)。 2.ヒストン点変異体を用いた染色体分配の解析 ヒストンは転写、DNA複製、DNA修復だけではなく、染色体分配においても中心的な役割を果たしている。そこで我々は染色体分配の制御に関わるヒストン分子表面の同定を試み、2種類のチューブリン合成阻害剤に対してヒストン点変異体ライブラリーのスクリーニングを行った。その結果、野生株に比べて阻害剤に対する感受性が増加した点変異株を22株同定した。これらの株の多くは転写伸長の阻害剤である6-azauracilに対しても感受性を示していることから、転写伸長と染色体分配という異なる核内反応において共通のヒストン分子表面が使われていることが初めて明らかになった(論文準備中)。 3.DNA結合性因子におけるヒストンシャペロン活性の発見 ヒストンシャペロンは、4.に示すように様々な立体構造的特徴を持ち、それぞれ異なった一次構造を有することから、我々は新しいタイプのヒストンシャペロンが数多く存在すると予想し、新規ヒストンシャペロンの同定を試みた。今回新たにDNA結合性因子JDP2がヒストンシャペロンであることを見出した(論文発表済)。 4.ヒストンシャペロンCIA、TAF-Iの立体構造解析 ヒストンシャペロンの機能、構造解析を行うことによってヌクレオソーム構造依存の遺伝子発現制御機構の解析を試みた。その結果、ヒストンシャペロンCIA(論文発表済)、TAF-I(論文投稿中)の立体構造を明らかにすることに成功した。
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