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RNAi依存的なサイレントクロマチン形成におけるRNAポリメラーゼIIの特異的機能

研究課題

研究課題/領域番号 17054018
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関京都大学

研究代表者

村上 洋太  京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (20260622)

研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2005年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
キーワードヘテロクロマチン / RNAi / RNAポリメラーゼ / non-coding RNA / 分裂酵母
研究概要

近年、セントロメア周縁部で見られるヘテロクロマチンがRNAi(RNA interference)関連因子群によって確立、維持されることが明らかとなった。具体的には、ヘテロクロマチン領域よりnon-coding RNAの転写が起き、RNA依存的RNAポリメラーゼによって生産されるdsRNAを基質としてDicer RNase IIIがsiRNA(short interfering RNA)を生産し、そのsiRNAの一方の鎖を保持するRITS(RNA-induced transcriptional silencing)複合体がsiRNAの相同領域にリクルートされ、ヘテロクロマチンが確立・維持されると考えられている。
我々はRNAポリメラーゼII(RNAPII)がこのnon-coding RNAの転写をおこなうことを明らかにすると共に、分裂酵母のセントロメア周縁部ヘテロクロマチンが崩壊する新規変異としてRNAPIIの二番目に大きなサブユニットをコードする遺伝子rpb2の新規変異(rpb2-m203)を単離した。興味深い事に、rpb2-m203変異はnon-coding RNAの転写レベルに影響を与えずにsiRNA生産プロセスに欠陥を示す変異であった。また、rpb2-m203変異によってRNA依存的RNAポリメラーゼやRITS複合体のヘテロクロマチン局在が損なわれていた。これらの結果は、ヘテロクロマチン中のnon-coding RNAの転写とその後のsiRNAプロセシングの過程がRNAPIIによって共役される可能性を強く示唆している。さらに、転写開始調節に重要な役割を果たすメディエーター複合体のサブユニットの一つを破壊するとrpb2-m203とよく似た表現形を示すことを見いだした。これは転写複合体がクロマチン構造の決定にふかくかかわることを強く示している。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] RNA polymerase II is required for siRNA generation and peri-centromeric heterochromatin formation in fission yeast.2005

    • 著者名/発表者名
      加藤太陽 他
    • 雑誌名

      Science 309

      ページ: 467-469

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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