研究課題/領域番号 |
17082003
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
瀬原 淳子 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (60209038)
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研究分担者 |
栗崎 知浩 京都大学, 再生医科学研究所, 助教 (90311422)
若月 修二 京都大学, 再生医科学研究所, 研究員 (00378887)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
130,700千円 (直接経費: 130,700千円)
2009年度: 24,600千円 (直接経費: 24,600千円)
2008年度: 24,600千円 (直接経費: 24,600千円)
2007年度: 24,600千円 (直接経費: 24,600千円)
2006年度: 24,600千円 (直接経費: 24,600千円)
2005年度: 32,300千円 (直接経費: 32,300千円)
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キーワード | メタロプロテアーゼ / 細胞分化 / 増殖因子 / 心臓形成 / 神経再生 / 血液循環 / ADAM / 造血 / ErbB / Schwann細胞 / 赤芽球 / グリア細胞 / ディスインテグリン / 形態形成 / ADAMプロテアーゼ / グリア / 神経堤細胞 / 神経筋接合部 / 細胞増殖 |
研究概要 |
発生や再生における細胞間シグナリングや細胞接着は、精緻な時間的・空間的制御を必要とする。我々は、そのような制御におけるADAMプロテアーゼファミリーの役割と機能を明らかにすることを目指した。第一にマウスのメルトリンβ/ADAM19が神経堤細胞を介する心内膜組織形成の制御、神経筋接合部におけるアセチルコリンレセプターmRNA集積の制御、神経再生におけるグリア(Schwann)細胞の分化に関与することを明らかにした。メルトリンβ欠損マウスの表現型や細胞内シグナリングへの影響は、ニューレグリン(別名アセチルコリンレセプター誘導因子、グリア増殖因子)やそのレセプターErbB3欠損マウスと類似し、メルトリンβが膜型ニューレグリンの切断能力を持つことからも、この増殖因子シグナリングを制御していることが示唆された。第二に、細胞間相互作用におけるADAMの役割をさらに詳細に調べることを目的に、ゼブラフィッシュ胚を用いた研究も行った。この研究では、生きた胚の中で血管と赤血球をそれぞれGFPとRFPでモニターできるトランスジェニックゼブラフィッシュを用い、初めて、脊椎動物における血液循環開始の瞬間を捉えることに成功した。そして、血液循環開始には、心臓の鼓動による受動的なプロセスに加え、赤芽球がADAM8のプロテアーゼを用いて血管との接着を解除する、能動的なプロセスを必要とすることを明らかにした。
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