研究課題/領域番号 |
17083028
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
高津 孝 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (70206770)
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研究分担者 |
大田 由紀夫 鹿児島大学, 法文学部, 准教授 (20295231)
陳 捷 国文学研究資料館, アーカイブズ研究系, 准教授 (40318580)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
21,500千円 (直接経費: 21,500千円)
2009年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2008年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2007年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2006年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2005年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | 出版文化 / 寧波 / 日中交流 / 東アジア / 海域史 / 記録文化 / 貨幣 / 宋代 / 石材 / 訓読 / 科挙 / 異文化理解 / 琉球 / ナショナリズム / 医学 / 遷都 / 銀 / 日中交流史 / 岸田吟香 |
研究概要 |
本研究は、中国東南部の代表的交易都市寧波における蔵書樓「天一閣」を中心とした蔵書文化を調査することで、書物の収集の様態、地域社会における意義、生成した学術・心性、その日本への伝播を明らかにすることを目的としている。その成果は、次の5つが挙げられる。 (1) 『四明経籍志』の出版。寧波地域で前近代に現された全ての図書目録である張寿〓編『四明経籍志』を、中国社会科学院文学研究所、総括班と共同出版した。 (2) 国際シンポジウムの開催。平成21年に、寧波天一閣との共同シンポジウムを中国、日本の双方で開催し、その研究成果を、調査班雑誌第4号に掲載発表した。平成19年に、国文学研究資料館において、出版文化班シンポジウム「中国東南部の出版文化と日本の出版文化」(国文学研究資料館共催)を開催し、その研究成果を、調査班雑誌第3号に掲載発表した。 (3) 中国、台湾、日本各地での善本調査。 高津、大田、陳捷は、それぞれの専攻する学問分野に関連して、中国、台湾、日本各地の図書館を精力的に訪問調査し、関連する多数の論文を発表した。 (4) 国際交流の成果 高津は、最近の欧米の中国学を代表する論考を選択し、翻訳集『中国学のパースペクティヴ』を刊行した。また、英国オックスフォード大学ヒルデ・デ・ヴィールドト博士の協力を得て宋代図書文化に関する共同研究を行い、博士の関連する論考二篇を翻訳した。 (5) 学際的研究の進展 学際的研究に積極的に取り組み、日本の中世石塔(九州西部に広く分布する薩摩塔)に中国寧波産の石材が使用されていることを、科学的分析により証明した。この成果は、中世日本と中国との交流を考えるための全く新しい資料となった。
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