配分額 *注記 |
53,300千円 (直接経費: 41,000千円、間接経費: 12,300千円)
2007年度: 16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2006年度: 17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2005年度: 19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
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研究概要 |
本研究では,最初にWANレベルにおける超分散および情報共有処理を大規模に行うための言語開発を行った.本言語は,NAT等で寸断されたプライベートネットワーク間の透過的な通信を可能にするミドルウェアを開発し,組み込みを行うことで.WANレベルでの情報共有を可能にした. 次に,通信セキュリティとして,各種OSごとに,計算機上のプロセスを監視するソフトウエア,および,パケットレベルを解析するソフトウエアを開発した.そして,本解析ソフトウエアを用いたセキュリティソフトウエアを上記言語により実装を行うことで,監視ソフトウエア間の分散・協調処理を実現した.これにより,WANレベルにおける不正侵入の検知および侵入経路の追跡を可能にした.本ソフトウエアに動的なモニタリングを用いたファイルバックアップシステムの設計と実装を行うことで,ファイルの自己修復機能を備えることに成功した.これにより,不正侵入等によりファイルの改ざんが行われたとしても,不正侵入の検知が行われた段階で,本セキュリティシステムの追跡により不正侵入処理の追跡が行われ,ファイルの修復が自動的に行うことが可能となった.また,本自己修復機能を応用することにより,ネットワークを介した特定ファイルの追跡も実現している.これは,Winny等のファイル共有ツールを悪用した情報漏洩により機密情報や個人情報が流出しても,その流出先を特定することができることを意味する. その他,侵入パターンおよび個人情報ルールを導出するデータマイニングソフトウエア,無線通信に対する伝播損失情報を応用した位置認識が可能なソフトウエア,ヒューマンセキュリティシステム,そしてヒューマンサポートシステムを開発した.さらにセンサチップ群を用いたセキュアな相互協調システムの設計を実施するとともに,設計した言語の開発環境の構築,WANレベルにおける情報共有を実現するためのNAT越え通信に対する検証等を行った.
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