研究課題/領域番号 |
17103001
|
研究種目 |
基盤研究(S)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎法学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
長谷川 晃 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (90164813)
|
研究分担者 |
松村 良之 千葉大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (80091502)
今井 弘道 北海道大学, 名誉教授 (00093188)
鈴木 賢 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (80226505)
田口 正樹 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (20206931)
水野 浩二 北海道大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (80399782)
齋藤 哲志 北海道大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (50401013)
中村 民雄 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (90237412)
尾崎 一郎 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (00233510)
会澤 恒 北海道大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (70322782)
林田 清明 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (50145356)
桑原 朝子 北海道大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (10292814)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2009
|
研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
|
配分額 *注記 |
65,910千円 (直接経費: 50,700千円、間接経費: 15,210千円)
2009年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2008年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2007年度: 15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
2006年度: 14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
2005年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
|
キーワード | 法の継受 / クレオール / 法形成 / 主体性 / 法動態 / グローバリゼーション / 比較法 / 権利 / 市民社会 / 法と文学 / 動態論 / グローバリーゼーション / 法的コミュニケーション / 法主体 / 人権 / マイノリティ / 制度 |
研究概要 |
本研究の目的は、異なる法体系の間の遭遇/浸透/変成における連鎖的秩序形成過程を主体的で不断の法創造たる<法のクレオール>として捉え、その有り様について価値的、行為的、思想=制度的、そして統合的という4つの問題次元の協働状態からなる法動態の多次元的相互作用を示す統合モデルを構想しつつ、様々な歴史・制度的事例において相同性を有する主体的法形成の諸要素・条件の動態比較的な理論分析と実証を行うことであった。そして5年間の研究期間の後に、そこでは<法のクレオール>の一般的モデルとして、法的主体化~法的変成~法的混合という3つのクレオール過程を一方の軸とし、他方でそれらの過程が人々の解釈的活動主体性という動因によって展開されるという動的な枠組みが析出され、これを基礎として、特に法的変成における価値的次元、行為的次元、および思想=制度的次元(東アジア・西欧・北米・日本)について、それぞれの法的問題状況の相異-すなわち、支配-抵抗関係における法的抑圧状況、侵略-対抗関係における法的圧迫状況、そして拡張-継受関係における法的流入状況-に応じて<法のクレオール>のモードが変化することが証示された。 このような成果は、従前の法学研究にはない斬新な動的視点から異なる法体系の間の普遍的な相互影響・形成作用を明らかにするものであり、まもなく論文集『異法融合とその諸相』(仮題)として公刊される運びとなっている。また、この研究過程では、国内外の関連研究者間の研究ネットワークの創出、関連文献資料アーカイヴの整備も行われ、国内・国外を通じて新たな研究領域たる<法クレオール>論のフォーラムが築かれることとなった。
|