研究分担者 |
平井 慎一 立命館大学, 理工学部, 教授 (90212167)
島田 伸敬 立命館大学, 情報理工学部, 准教授 (10294034)
陳 延偉 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (60236841)
森川 茂寛 (森川 茂廣) 滋賀医科大学, MR医学総合センター, 准教授 (60220042)
田中 覚 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (60251980)
来見 良誠 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (70205219)
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配分額 *注記 |
47,580千円 (直接経費: 36,600千円、間接経費: 10,980千円)
2007年度: 12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
2006年度: 18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2005年度: 17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
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研究概要 |
本研究は,遠隔多地点間で「視て触れる」ハプティックコミュニケーションの実現を掲げ,遠隔地点間で,ボリュームモデル化されたリアリティベース仮想環境シミュレータを共有し,最少パラメータ交信によるボリュームベースの臨場感通信の確立を目指した.ハプティックコミュニケーションは,生体の弾力など対象に触ることで,初めて理解できる情報を実時間でやりとりすることが非常に新しい点である.遠隔地点間で同時に対象に触る感覚を共有するためには,コンピュータ上に作り出された仮想環境の対象物を中身を持ったボリュームモデルとして表現し,最少のパラメータ交信により,対象物の変形挙動を実世界に忠実にシミュレーションし視触覚情報として提示する必要がある.そこで,本課題では,ハプティックコミュニケーション実現の最重要課題としては,(1)効率よく対象の内部を表すモデリング法を構築し,(2)実世界の現象(例えば皮膚を指で押す際の凹みなど)を観察して,皮膚の弾力を表すような物理特性を自動獲得する方法を確立し,(3)実世界の現象を忠実に表すシミュレーションを構築し,(4)これらをリアルタイムで動かすため,最少パラメータ交信手法の確立が挙げられ,(5)これらを医療などの分野において確立することを目的とし,以下の5テーマの研究を行った. (1)Adaptive Gridに基づくボリュームデータの適応的モデリングおよびレンダリングの研究 (2)内部計測に基づくリアリティベース・レオロジー物体モデリングの研究 (3)Deformable Adaptive Gridに基づくリアリティベース変形シミュレーションの研究 (4)交信パラメータ(接触・変形操作における手形状・把持物体・パターン)自動抽出の研究 (5)MR医用ボリュームデータ応用の研究 以上の研究成果は、国内外の著名な学会および学術論文誌に発表した.またこれらの研究成果を統合し,遠隔2&3地点間におけるボリュームデータの相互触覚共有による「視て触れる」ハプティックコミュニケーションの実験に成功した.
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