研究課題
基盤研究(A)
アルツハイマー病(AD)の発症要因と目されるβアミロイドとその形成・蓄積・除去機構を治療ターゲットとし、その分子機構の解析を通じて新規のADの根本的治療法を創出することを目標として研究を行った。βアミロイドとγセクレターゼを構成するプレセニリン蛋白に関する研究においてはAβの生成機構を明らかにし、その産生を特異的に阻害することによりADの最初期過程を阻止・遅延させる予防・治療薬の開発を指向した。有機化学者との共同研究により、新規のエノン構造をもつγセクレターゼ阻害薬の開発ならびに作用機構の解明を進めた。またγセクレターゼの活性中心を形成するPS1の第6,7膜貫通部位が親水性ポアを形成することを証明した。単粒子解析法により、γセクレターゼならびにシグナルペプチドペプチダーゼの形態を明らかにした。老人斑アミロイド成分CLACがin vitroでAβ凝集を抑制すること,in vivoではトランスジェニックマウス脳のアミロイド蓄積のコンパクト化に関わることを示した。Aβの脳からのクリアランス(除去)機構に、内皮細胞のLRP-1が関わることを、培養内皮細胞を用いた検討から示した。このように本研究においては、ADの病因と考えられるβアミロイドの蓄積過程にかかわる(1)γセクレターゼ(2)アミロイド結合蛋白(3)Aβ除去機構という3大重要機構を標的に、プロテオミクス、RNAi、低分子スクリーニングなどの最新技術を駆使して分子レベルの病態を解明し、新規治療法創出に結びつく多くの成果を挙げることができた。
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