研究課題/領域番号 |
17201006
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
大森 保 琉球大学, 理学部, 教授 (00045022)
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研究分担者 |
新垣 武光 (新垣 雄光) 琉球大学, 理学部, 准教授 (80343375)
又吉 直子 琉球大学, 理学部, 講師 (50295292)
棚原 朗 琉球大学, 機器分析センター, 准教授 (00217100)
藤村 弘行 琉球大学, 理学部, 助教 (20398308)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
33,800千円 (直接経費: 26,000千円、間接経費: 7,800千円)
2006年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2005年度: 20,540千円 (直接経費: 15,800千円、間接経費: 4,740千円)
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キーワード | サンゴ礁 / 二酸化炭素 / 炭酸システム / アルカリ度 / 温暖化 / 化学的インパクト / クロロフィルd / 中性子トモグラフィー / クロロフィル-d / 炭酸系 / ダイナミクス / 地球環境変動 / 群集代謝量 / 骨格年輪 |
研究概要 |
1.サンゴ礁における炭酸系ダイナミクスを長期間連続計測できる全炭酸-アルカリ度自動計測装置を瀬底島サンゴ礁に設置して観測を始めた。連続観測をおこなうことによる以下の初期トラブルを解消した。(1)潮の干満による地下水の湧水の影響が大きいので、塩分計を測定装置に組み込んで自動補正できるように改良した。(2)夏期における太陽日射が強いので測定装置内の温度が許容範囲を超えて上昇するので、冷却用水盤を観測容器上部に取り付けて海水を流して水冷した。(3)台風などの荒天時には海底の砂を巻き上げた海水を揚水するので、計機内の調整槽に砂が貯まってしまう。(4)測定器および現場の状況を把握するためにWebカメラを設置して、計測装置の状況を把握できるように改良した。観測結果について日本化学会西日本大会(2006年9月、沖縄)にて発表した。 2.サンゴ礁海水中のPCO2濃度変動を年間を通して15分ごとに観測し、大気海水間のCO2フラックスを求めた。1日ごとのCO2収支を求めて月ごとに積算した値は、2005年12月~2006年2月までは大気から海水への吸収を示したが、3月以降12月までは海水から大気への放出を示した。 3.PCO2の周期解析をおこなった結果、主要な周期は、13.66日(太陽半月周期)、25.92時間(主太陰周期)、24.09時間(主太陽日周潮)、12.41時間(主太陰半日日周潮)であった。それ以外にも8.19時間、6.21時間、6.10時間の周期も見られたが、これらの由来はわからない。 4.サンゴによる代謝活動の2次元その場観察のために、中性子トモグラフィーの基礎的な研究を、Hahn-Meitner研究所(ベルリン,9月)にておこなった。 5.瀬底島サンゴ礁における過去6年間の有機炭素生産の観測結果を総括して国際サンゴ礁シンポジウム欧州会議(11^<th>ICRS at Bremen、2006年、9月)にて発表。サンゴ礁における有害化学物質のインパクトについてGoldshmidt国際会議(メルボルン、20066月)にて発表した。 6.石西礁湖の竹富海底温泉周辺にて光合成色素の分布を調査した(6月、11月)。その結果、クロロフィルdをもつシアノバクテリア(アカリオクロリス)が生息することが示唆された。クロロフィルdは赤外線を利用して酸素発生型の光合成をおこなうことができる色素であり、海洋における一次生物生産の再評価や光合成過程の進化と多様性の研究に示唆を与え重要な発見である。
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