研究分担者 |
松村 寛一郎 関西学院大学, 総合政策学部, 准教授 (10333551)
池田 元美 北海道大学, 地球環境科学研究院, 教授 (50261227)
立花 義裕 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球観測研究センター, 研究員 (10276785)
中谷 友樹 立命館大学, 文学部・地理学科, 准教授 (20298722)
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配分額 *注記 |
48,620千円 (直接経費: 37,400千円、間接経費: 11,220千円)
2007年度: 15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2006年度: 15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2005年度: 16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
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研究概要 |
IPCCレポートなどにより地球温暖化が人間活動により引き起こされており,その予兆が既に明らかになっていることが公式に認められて以来,地球の環境資源を以下に持続的にうまく利用していくかという議論が世の中の注目を集めている.食糧安全保障の問題,バイオ燃料と食糧供給との相克,水資源問題などがその典型である.人間活動のあり方を変革することが究極の対策であることを考えると関心の高まりはきわめて重要であるが,具体的な政策決定や資本投下などにあたっては定量的な現状把握や予測結果に基づいた客観的な評価が必要となる.「人間地球地図」は,提供的な検討,シミュレーションをベースに人間の居住や諸活動の空間的な分布とその変化を全球スケールで過去・現在・未来と視覚化することで,政策決定にも利用できる情報共有のプラットフォームとなっている.本研究により(1)土地利用(農地,都市集落)の変化モデルと国別の産業活動モデル、国際交易モデルという互いに連携したシミュレーションモデルが開発され,さらに(2)さまざまな観測・調査・統計データを上記モデルに組み合わせて自動的にキャリブレーションすることでモデルの精度を向上させ,人間活動の空間分布をより正確に推定・視覚化するモデル・データ同化手法を開発した.これらに加えて,従来データが不足してきた都市集落分布や道路データについて,大量の衛星画像と既存の地図等を利用してマッピングする手法も開発した.(3)また,分散して集積されているさまざまな観測データを作成者の手元に置いたままに多数の利用者が検索できるようにするためのメタデータについても流域解析などを事例として開発した。(4)最後に最新のIPCCレポートで集積された気候シミュレーション結果に基づき,将来にわたる土地利用,都市集落分布の変化などをシナリオごとに視覚化した.
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