研究課題/領域番号 |
17201018
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境技術・環境材料
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
岡田 光正 広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70124336)
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研究分担者 |
西嶋 渉 岡山大学, 環境安全センター, 教授 (20243602)
土井 康明 岡山大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10134454)
土田 孝 岡山大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10344318)
中野 陽一 宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 准教授 (10325152)
日比野 忠史 岡山大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (50263736)
陸田 秀実 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80273126)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
43,550千円 (直接経費: 33,500千円、間接経費: 10,050千円)
2008年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2007年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2006年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2005年度: 15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
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キーワード | 干潟 / 藻場 / 自然的撹乱 / 自律的再生 / 造成 / 自然的攪乱 / 自立的回復 / 人工アマモ場 / 人工干潟 / N分散相二流体モデル / CIP-DEM法 / 一次元水圧変動 / 引き抜き抵抗値 / 自然的かく乱 |
研究概要 |
自然的撹乱後の干潟地盤の自律的再生過程を解明するため、2007年8月に来襲した台風通過後の尾道市海老地区の干潟物理環境を調査した。8ヶ所の表層の土壌粒径調査ならびに5測線の地形測量を行い、細砂、シルト、粘土等の粒径別の流出・堆積の変化特性を調べた結果、大きな自然撹乱がなかった本年度は、干潟地形、粒度組成共に、年間を通じて安定に推移した。最終的に、これらの現地観測データを数理モデルに組み込み計算を実施した。 擾乱による河口干潟生態系への影響を評価するため、太田川放水路河口干潟において洪水等による干潟材料や底生生物群の変化を分析した。河口〜祇園水門では砂で構成される干潟においても湿潤密度が維持されること、イソシジミ、アサリ等の棲息特性を把握できた。また、本河口干潟では洪水が生じても生態系が大きく崩れないが、撹乱がない場合、貝類が増加することが認められた。 干潟土壌でのアマモの活着力は土壌の粒度分布、特に粒径75μm以下、125-250μmの粒子によって影響を受けることがわかった。また、一次元水圧変動下での液状化に対する地盤の安定性とアマモの引き抜き抵抗を調べた結果、地盤内に発生する過剰間隙水圧により表層部の有効応力が変化、アマモ模型の引き抜き抵抗に影響すること、水圧が低下から増加に転じると表層地盤に液状化が発生し、引き抜き抵抗は大きく低下することがわかり、強波浪時のアマモの安定性を検討する際には波圧変動による地盤の液状化を考慮する必要があった。 周囲からの種子供給が期待できる浚渫跡地にで、埋め戻しによるアマモ場の自然再生を試みた。造成生育地では、アマモが台風襲来のたびに消失したが、その後、繰り返し出現した。ただし、株密度と出現率が低下した。造成生育地では、自律的に回復する能力をもっが、台風襲来のたびに実生株が減少した。浚渫跡地での埋め戻しは自律的に回復するアマモ場再生に有効であった。
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