研究課題/領域番号 |
17203039
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
丸野 俊一 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (30101009)
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研究分担者 |
加藤 和生 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 准教授 (00281759)
仮屋園 昭彦 (仮屋薗 昭彦) 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (30274674)
藤田 豊 熊本大学, 教育学部, 准教授 (60238590)
小林 敬一 静岡大学, 教育学部, 准教授 (90313923)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
45,630千円 (直接経費: 35,100千円、間接経費: 10,530千円)
2007年度: 13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2006年度: 14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
2005年度: 17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
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キーワード | 創造的ディスカッション / 対話を中心とした授業 / 対話を支える談話的風土 / アクションリサーチ / 学びの共同体作り / 心理的距離 / 省察的思考 / DC技能 / 知識伝逹型授業 / 子ども主体の"話し合う・学び合う"授業作り / 身体化された実践知 / 可視化 / 子ども主体の学び合う授業創り / "TEACHER"の意味 / 資質 / 談話実践モデルの開発 / ビデオ研修 / 子ども主体の学び合う授業作り / 対話を支えるグランドルール / 学びの協同体作り / 心理的かかわりの距離 / 意味敏感さ |
研究概要 |
子どもの発達に応じた創造的ディスカッション(CDC)技能を育む学習/教育環境作りに関する3年間の研究成果は次の通りである: 1)"CDC技能を育む学習/教育環境作りの基本型は対話中心(「子ども主体の話し合い・学び合う」)の授業実践にある"という前提の基に、対話を中心とした授業実践作りに向けての「学びの共同体」作りを行い、現場教師の実践力の向上を図るアクションリサーチを展開した。3年間に渡る追跡研究の中から、身体化された実践知を客観的に可視化し、支援する教師成長過程モデルを構築し、その妥当性を検証した。 2)子どものCDC技能はどのように発達していくのかに関する発達段階モデルを、「態度」「技能」「価値」の諸側面を考慮しながら構築し、その促進を図る為には、どのような学習/教育環境作りが不可欠であるかについての縦断的な追跡研究を行った。 3)対話を中心とした授業実践を行う為には、教師は「新たな授業観」(授業とは子どもと協同構成するもの)のもとに「子どもの視点を取り入れた事前指導案作り」を行い、実践の中では「最適な心理的距離」(自分の感情に振り回されない、遂行上の責任性)の取り方に注意し、3つの位相(授業前、授業中、授業後)での省察的思考に熟達化していくことが不可欠であることを実証した。 4)子どものCDC技能の育成には、"対話を支える談話的風土作り"(グランドルール作り)が教科を超えて必要であるが、創造的・批判的思考が広まる/深まるような対話が生まれる為には、具体的な授業実践の文脈の中でグランドルールの重要性を認識する/体験するような教師からの働きかけが不可欠である。 5)教師の"対話を中心とした授業実践力"の向上と、子ども達の創造的・批判的なCDC技能の向上との間には、車の両輪のごとく、切るに切れない双方向性の関係があり、一つのシステムとして機能する。
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