研究課題/領域番号 |
17204033
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子・分子・量子エレクトロニクス・プラズマ
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
関川 太郎 北海道大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (90282607)
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研究分担者 |
山下 幹雄 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10240631)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
46,800千円 (直接経費: 36,000千円、間接経費: 10,800千円)
2007年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2006年度: 12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
2005年度: 28,340千円 (直接経費: 21,800千円、間接経費: 6,540千円)
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キーワード | 高次高調波 / パルス幅計測 / 光電子波束干渉 / 数サイクルレーザーパルス / 光電子分光 / キャリアエンベロープ位相 / 中空ファイバー / パルス圧縮 / キャリアーエンベロープ位相 |
研究概要 |
本研究の目的は、高次高調波を極端紫外・軟X線光源として確立することである。そのために、本研究期間中に1)高次高調波発生のための数サイクルレーザーパルス発生の高効率化、2)高次高調波パルスの時間波形の新しい測定法の開発で成果を上げることが出来た。以下、それぞれについて述べる。 高次高調波発生の特徴の一つは、アト秒パルスの発生がある。極端紫外・軟X線光源としての特徴を出すためには、アト秒パルスを高出力で発生させることが必要である。そこで、数サイクルレーザーパルスを発生させるために通常用いられる中空ファイバーの内壁にアルミニウムをコートしたものを新たに使用し、ファイバー伝搬に伴う損失を低減し、83%の透過率を得た。その結果、660μJの数サイクルレーザーパルスを発生することに成功した。 ついで、新しい高次高調波パルスの時間波形決定法の考案とその実証を行った。その原理は、光電子波束の干渉を利用するもので、.光電子スペクトルを計測するだけでスペクトル位相を決定できるため、非常に高感度にスペクトル位相を決定できる。実験としては、パルス幅36fsのチタンサファイアレーザーの19次高調波の測定を行った。3.7fsのパルス幅をもつ高調波が発生していることを見出した。その発生メカニズムを考察するとともに、レーザー'のもつチャープが発生する高調波に与える影響も実験に調べた。今後、新たに、アト秒パルスの計測へ発展させられる成果である。
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